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サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
管理人の性格上しばしば脱線するかも知れませんが・・
なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
まぁ、お互い直接会ったときに気まずくならない程度にね!

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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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 さて、前回、ちょっと辛めの記事を書いたのだけれど、その後又別のホールでのべつのウィンドオーケストラの演奏会にお邪魔した。

 こちらは典型的な大ホール。
 レンガ貼りの内装でサイドカラムスピーカーが2階席、3階席用に上下2本ずつ付いている会場。
 天井タッパは結構あるので、反射板を使用している。

 第一印象としては音の到達が早いというもの・・
 奥に陣取った鍵盤打楽器類もきれいに聞こえるし、殆どの楽器の一次反射が程よく聞こえている。

 ただし、というとこれは設計者には酷なのだが・・クラリネット陣の芯が若干弱くなっている・・これはどの一次反射面からも最も遠い位置にいる(指揮者を囲む形)のためかと考えた。

 これは指揮者の両サイドにバウンダリーかなんかをさりげなく仕込、軽く補助してやるといいのかなと余計なことを考えたりして・・

 それでも、十分にバランスはいいので演奏自体を楽しむことができた。

 まぁクラも反射板タッパがもっと低ければよりバランスは良くなったのだろうと思うが・・

 近年オペラを意識してかやたらにタッパの高いホールが増えたしねぇ・・
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建築音響 / 2008/06/11 12:05
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先日、クラシック専用ホールでのコンサートに珍しく純粋にリスナーとして鑑賞させていただいた。

そのホールはクラシック専用ホールとして作られ、パイプオルガンまで設置されている。

楽団は定評あるウィンドオーケストラなので、気持ちよく聞けたはずだった。

取れた席はまったくのセンターと言っていい席で、おおよそホール長径の2/3ほどのところ。
リスニング的には最良の席の一つのはずだった・・よね?

演奏が始まって第一に思ったこと・・リズムが悪い・・どうにも割り切れないタイミングで音がいくつか飛んでくる・・
サックスとクラがほとんど聞こえない・・思いっきり叩いているテンパが聞こえない・・マリンバも聞こえない・・金管はいきなり大きく入る・・フルート陣もエラくでかい・・

また、楽器の芯はことごとく抜けている・・

先般の記事でも述べたが、一次反射がないと楽器の芯が抜けたように聞こえる・・
これは実際に観客席で聞いている楽器音の生音と思われている音の実はほとんどが一次反射音であることによる・・

ということはだ・・一次反射が私の座った席に殆ど届いていないと言うことになる。

で、探したね・・そこが鏡だったらステージ上のオケが見えるだろうところを・・

そしたら驚いたことに殆どない・・パイプオルガンを設置している関係からステージタッパはかなり高く、床面と殆んど平行なのでリスナー側にはこない・・
で、つづく客席天井面は私の後ろに焦点が向かっている。
ステージ天井を経由して二次反射で届くかと思われたサイドウォールはその天井からの一次反射部分を吸音する仕様に変形している・・客席の横の前半分を吸音仕様にしてしまったのだな・・

お~~い!・・俺のところに一次反射波とその補助は全く届かないぞ~~!と思ってしまったのだな・・

最悪、一時反射面がなくても届く金管楽器と、天井反射がちょうどいいフルートだけが大きく聞こえたわけだ・・

さて、こうやって考えてみると、建築音響は、かなり・・相当に生演奏を変形していると実感した・・

「生音」だとか「原音」だとかの原理主義の人にはぜひともこの音を聞いてほしい・・
半端でなく、「生演奏」を邪魔しているのだな・・

我々が楽しみたいのは「生演奏」であって、「生音」でも「原音」でもないのよね・・

ちなみに、管理人であれば今回のコンサートをより楽しく聞いてもらうためには、同じ会場でならせめてサイドの吸音設定は、前半分ではなく、後半分で調整したと思う。

なお言うなら、ステージ上部からDPAなどをたらして上に音が飛ぶ楽器と木管系を補助。

この吸音面と反射面の調整は、多分残響時間を元に調整しているのだと思うのだが・・残響時間はホールのパラメータのほんの一部・・残響時間だけを頼りにホールの設定をするのは勘弁ね・・

建築音響であくまで調整したいと思うのなら、パイプオルガンのため無用に高くなったステージ天井のタッパを補助するため、浮雲を設置すれば幾ばくかなりと緩和されると思うのだけれど・・

ちなみに、皮肉なことに会場内の拍手の音は、海の波の音のようで気持ち良かった・・^^;;
建築音響 / 2008/05/27 21:55
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さて、体育館と聞くと音響家もミュージシャンもあのひどい残響とかんかん響き渡る音響を思い浮かべ、憂鬱になるのではないかとおもう。
が、考え方をちょっと変えるとあれはあれで結構ましなのよ・・

難しいのはアーチ型の屋根でステージに対し蒲鉾が横になった奴。
これはどうセッティングしても変なところがつきまとう。結構大変な思いをしました。

で、一般的なプロセニアム開口に対し扇形に開いた客席構造を持つホールに比べても、通常の四角に作った体育館はそんなに悪くない・・

以前にもちょっと書いたような気がするが、通常の内装処理では音響的には鏡のようなもの。
吸音処理があるにしてもまぁちょっとスケルトンっぽい鏡かな・・と言うくらいのもので、と言うことは面の数だけ音像が出来かねない。(写像としてね)
まぁこれはホールの隔壁面が全部鏡だったならと仮定して想像して欲しい。
天井に複雑な乱反射構造を持っているホールの場合、恐ろしいほどの音像イメージができあがることが理解できるだろうか・・

これを如何に回避し、悪影響を少なくするか・・というのは実は結構大変で、生演奏ならまず生音の数倍の反射音でひどいことになるし、スピーカーを使うとこれまた時間的な整合が取れないので更に問題を複雑にする。

翻って体育館
真四角の作りだと仮定すると正六面体では最大六個。屋根が切り妻だと七面・・これだけしか反射面がない。
だから定指向性スピーカーをリギングアレンジして対抗壁と左右の壁を避けてセッティングすればほとんどいやな残響や反射から解放された拡声が可能だ・・
生楽器の場合、原則的に全方向に音が出るのでこういうアプローチは不可能。
だから大音量の生楽器があっても音楽的明瞭度は改善しない・・よって指向性制御の甘いハイファイスピーカーがいくら強力でもPAシーンでは使い物にならないと言われるゆえんである。

さて、ウィーンの楽友館ホール、つとに音響的に優れていると定評がある。
形式はもろにシューボックス。六面体・・
これをまねて近年小ホール等でパイプオルガンを入れちゃった・・くらいにしてシューボックスタイプのホールが建設されているが、概して音が良くないと言われる。残響は多いは、耳にきついは・・と・・だからあきらめて講演会で使って更に評判を落とす・・ドラム入りのバンドでは鬼のよう・・

ここらへん、建築音響の設計者の頭を悩ます部分なのだが・・敵
が良くない・・オーストリア帝国の強大な財力、武力をバックに世界中から飾り職人を集め、壁や手すり天井すべてにバロックだかロココだかの飾り彫刻を施されているホールと、コスト削減の号令一下!プレーンな壁面材料で作られた近年のシューボックス形式のホールが同じ音になるわけがない・・

言ってみれば敵は音的には光に例えるとベネチアンガラスのホール。こちらはペカペカの鏡のホール・・
拡散の美学が違うんだろうなぁ・・
寸法だけ測ってきて更に壁面材料の物性を調べてそれで事タレリ・・と思ったところに大きな敗因が・・

日本の多くのホールで響きが良くない・・汚いと言われる一番の原因は、プレーンな壁面で面数が多いこと・・これにつきるように思う。

事実、うちの小屋で拍子木を叩いて録音したさ・・

波形を見ていて気がついたのだが、メインのピークの前に小さな波形がある・・これが実は生音だったのだ・・
それ以外は強大な一時反射であったとさ・・
建築音響 / 2007/02/06 20:04
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さてさて、今回はその他の話。
ホール音響の話は、結構眉間に青筋を立てて語る方がたくさんいらっしゃる。
良いことである。それなくして日本のホールの音は良くならない。

が、ホールの同じ建物内の他の場所(ロビー、会議室、トイレ)とか、普段仕事をしている環境、立ち寄り先、その他諸々の生きている限り関わる場所・・そう言うところの音環境って・・きもちいいっすか?

管理人個人としてはとにかく事務室とトイレの音環境の悪さに閉口しています。

事務室に関してはとにかく暗騒音が大きい!反射音他きつい、吸音率が悪すぎ!とか・・
換気扇の音だけだったのがコピー機械の動作音にサーバーのけたたましいブロアーノイズ!椅子を引いても気になるフロアー、電話やファックスのけたたましい音・・
なんでこれで誰も机をひっくり返さないんだ・・と思うほどなのね・・
おまけに喧騒を逃れて駆け込んだトイレでは身動きしただけでとどろき渡る反響音。トイレットペーパーのホルダーのけたたましい音・・
こういう音感性が日本人の音感性を表しているようで忸怩たる思いがするのよね・・

コンサート会場で良い音って確かに大事。
でもMCの落ち着いた静かなたたずまいとかBGMの穏やかさとか、駅のホームが静かだとか・・まぁ静かと言えないまでもいらいらしない軟らかな落ち着いた音声とか・・

なんでこれほどまでに暴力的な音が町のあちこちに溢れているのか・・
こうしたことに何ら異議を発することが出来ない・・あるいは気がつかないという摩滅した感性に愕然としたものを感じるこの頃・・ってずいぶん昔からか・・

行ったことはないのだけれど・・ヨーロッパはずいぶん静かだと聞く。
本来、静けさを愛する感性は日本人にこそ備わっていたと思うんだけどねぇ・・

そう、これを見ているあなた・・
豊かな音量も確かに素晴らしい!
でも、真の静寂を知っているか?
無限の空間の静寂を知っていてのオペレートなのか?
いや、これは一人音響マンにのみ問いかけるのもではなく、すべての表現者に問いかけたい・・
真の静寂をあなたは表現できますか?
生きると言うことの中で・・



な~んて格好いいこと言ってますがね・・^^;;;;
建築音響 / 2007/01/10 23:20
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