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サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
管理人の性格上しばしば脱線するかも知れませんが・・
なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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さて、震災だからといっていつまでも後ろ向きのことばかりもしていられない・・前に引っ張る牽引力なしには娑婆も経済も回らない・・

ということで、また音響側に本題を振ろう・・

いつも大変にユニークな作品を発表してくれるShinさんから、評価用の試作マイクが届いた・・

ご本人の記事 http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10831318087.html

を参照していただけると写真やコンセプトがわかると思うが、かなり私が無理言って作っていただいたところも多々・・

バウンダリーマイクの持つ自然な音質やゲインの稼ぎやすい点などを利用しての話は以前してある。
で、ピアノの拡声に451タイプのマイクをX-Y状にフレームに直置きする技法を紹介済みであることも覚えておられるだろうか?
これは美空ひばりのドームラストのオペを行った師匠からの直伝技術である。フレーム表面を伝う密度の高い芯のある音を厳しいPA環境下でも効果的に自然に再生できる面白い技法であり、私自身も多用している。

実際の使用では25msec程度のディレイと併用することで圧倒的な自然さと音量を確保できる。

が、451タイプのマイクは長さがあり、コネクターやケーブルの逃げを残すとアレンジの自由度がかなり減る・・

そこで、バウンダリーマイクの開発を提案したついでにX-Yでバウンダリーが出来ると、使えるアプリケーションが増えてうれしいんですが・・とShinさんにあつかましくもお願いしたら作ってくれた・・

通常のエアーで聞いても非常に品位が高いことが確認できる。

これを職場に残っていた陶器製のタイルに仮止めし、裏に滑り止めゴムを貼ってピアノにセットする。

通常451をセットするときは上下にカプセルを重ねる・・タオルなどが振動防止でピアノとの間に敷かれる。
この場合、高音側を上にする関係でどうしてもバウンダリー的位相の整合性が弱くなる。

ところが、このマイクはほとんどカプセルだけがケースに入っていると言う強みから、バウンダリーとしての良い面がそのまま生かされ、厚みのある音が取れるようだ。

さらに、ガムテープで仮止めして210にせっとし、ドラマーの後ろ、スネアとドラマーのラインの延長上にセットして集音すると、ドラマーの聞いている音イメージに近い集音が出来る・・エアー感も十分だし・・

もっともステレオイメージが逆転しないように注意しないとついつい逆にしてしまったりと言う点はあるけれどね・・

クロスオーバーやプログレ系でステレオアンプ仕様で演奏するギタリストの集音にもいいかもなぁ・・

なお、X-Yという集音法自体位相差をゼロに近づける方法なので位相差による臨場感などと言うものは無い・・ここらは間違わないように・・

それにしても秀逸なカプセルだと思う・・

あとは双指向性マイクの良いものがあれば・・M-Sもできるぞ・・

そうそう・・誰に見せてもあの銅製の金網は受けた・・まぁ、試作品ゆえ仕方ないけれど、取り扱いは難しいよねぇ・・
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機材とその管理 / 2011/04/14 21:37
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さて、芝居やら講演会、録音等小屋の人間としては結構お世話になることの多いバウンダリーマイク・・
定番マイクは音像をクリアに捉えて前には出してくれるけど、ユニットの特性ゆえどうしても薄っぺらい印象の音になりがち。

で、パナ改以来お世話になっているShinさんが、良い単一指向性カプセルが手に入ったとの情報から話が膨らみ、バウンダリーに挑戦してくれた。
単一指向のカプセル。ショート版の451よろしく製作されたものは、我が小屋での仮想反射板システムでフルに性能を発揮。大変に素性のよい音。ホントは長期にお借りしていろいろな現場で使ってみたいほど・・

で、今回、バウンダリーを・・それも前回、キャラクターが違うよと紹介されたカプセルを同一筐体に収めたとんでもないシロモノ・・
早速昨日、検定員の楽屋で話題になった。

実はバウンダリーをPAで、しかもロックバンドのギターなどに使う人はあまり多くない。

試してみるとよく分るのだけど、大概の人は試さないので、多分半信半疑で聞いていると思うのだけど・・これがいいのよ!
そもそもスピーカーユニット直前に57などをおいて集音・・って、そこはまともな音になるのか?という場所だよね?そもそも、あそこに耳を於いて聞いた人って何人いるのかね・・それこそ、難聴の元・・

いくらギタリストでも数十センチは離れているはず・・
そこで、自分のギターの音を作るわけだ・・

だから約30-50cm離れたところにバウンダリーマイクを置くのって、ギタリストの作った音に近いのよね・・

よって、オペレータ的には音作りを減らせる・・これは心理的に余裕を作るのだ・・実際やってみるとすごく楽・・ほとんど卓のEQを弄る必要はないくらい・・

で、良い音のバウンダリーは絶対に使い道が多いと話してたのだが・・

来週半ばにあるジャズギターのライブ・・テストを兼ねて使ってみるつもり・・

さて、そのShinさんから本日電話あり・・
新しいおもちゃを手に入れたらしく早速ブログに上げたので見てね・・という話のついでに、私がしばしばピアノの拡声で使うX-Yの直置き法に、このバウンダリーを改造して、どうせデュアルカプセルなんだから、カプセル角度を90度にして、一個筐体でX-Yになるマイクを作れませんか?とお願いした。

これがあると、ピアノの中にこれをセットするだけで、非常に密度の濃い音がとれる。
これに師匠直伝の振り切りパンニングとディレイを使ったナチュラル再生の技法を組み合わせると、非常にハウりにくく、かつ芯のしっかりした、でもナチュラルな拡声ができるのよね・・
ここらへん、ディジタルディレイの恩恵に感謝。

と言うことで、いつも新しい機材が来るたびに次の提案をしてしまうアコギな性格・・呆れているだろうなぁ・・Shinさんも・・
機材とその管理 / 2011/02/03 20:51
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トラブった・・

今、主力で使っているヘッドホン・・アシダボックスと言う非常にマイナーな放送局用機材を扱っているメーカーのもの・・型番は・・忘れたが、数年前まではハンズでも扱っていた・・

まぁ、・・言ってみれば素人がスプレーで色を塗ったら縮緬皺がよってしまった・・みたいな下品な仕上げで、しかも5色・・おい!まさかコンシュマー受けを狙ったのか?等と言われかねない仕上げにも関わらず、今はなきNiftyのコンサートスタッフフォーラムで、NS-10M的な中域のしっかり取れる・・イコールライブ現場でも聞き分けのし易いヘッドホンと言うことで話題になったものである。

デザインは・・昭和30年代を彷彿とさせるレトロなもの・・にも関わらず爆音現場でもモニターしやすかったことは、特記して良いと思う。

で、リスニング用として長く使いたいかと言われれば「否!」としか言えない・・頭は締め付けられるしムレるし・・アラは目立し・・がしかし、それはそのまま引くりかえってモニター用途としては秀逸であると言うことにもなる・・

およそモニター用としてオーディオ的に音が良い・・などとなったら最悪・・つまり、良くないバランスもよく聞こえてしまうと言うことにほかならない・・そんなもん・・人様にお足を頂戴してお聞きいただくプロダクトを作るときには最低だよね・・

っと、そういうモニター用途として実にバランスが良かったのよね・・そのアシダボックスのヘッドホン・

が!・・・

そのヘッドホン・・数年以上使っているせいか、エッジ切れと相成った・・

まいったなぁ・・カタログ落ちしてるし・・

その事態が判明したときがまさに、Shinさんのパナ改のチェックの時だったのね・・

まぁ某B社のミキサーでも素性くらいはチェックできるよなと若い友人とヘッドホンチェックを始めたその時に気がついたのさ・・「ん?位相がずれてる??・・変な音が・・頭叩いている?・・」などと混乱した後、最後のヘッドホン自体と気がついた・・寂しいねぇ・・

それでも、お付き合いしている各種代理店さん・・なんとかなりますよと心強い意見を戴いているので、交換パーツがなくならないうちに直すことにしよう・・
もちろん予備ユニット込みで・・
機材とその管理 / 2010/03/02 01:56
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前回コネクタの事を若干書いたのだけど、忘れてたと言うか、最近めったに触らなくなった110がある。

これはもともとは電話局内で交換手が電話をつなぐ時に抜き差しする用途に開発された・・110号と言うのは旧電電公社の仕様番号から来ているんだろうね・・半田にまで仕様番号があったしねぇ・・旧電電公社・・

これをまぁバランス伝送に転用したのがもともとかと思う。
各極の間にコモンを挟んであるのでセパレーションが良いとは言える。

で、真鍮無垢材なので腐食もしやすい。
これを磨くのが音声さんの日課となる・・もともと放送局で多用してたのよね・・

マイダスの古い卓のインサーション端子などこれと互換性のあるものが使われていた。

ッと言うことは、もともと電話はアメリカ発の技術。なら公社番号以外の型番もあるはずなんだが・・なかなか調べられないのよね・・ノイトリックにも互換プラグがカタログに載っているからには日本だけの規格ではないと思うんだけどね・・欧米における正式呼称募集中・・

さて、これを小型にしたものがバンタムプラグ。レコーディングスタジオなどでよく使われている。
110ではあまりに大き過ぎるという理由とは思うが、これまた小さ過ぎて扱いは大変。

どちらも接触不良に神経質なので手入れは必須。

さて、前回、リンレイのテリナという磨き剤がコンパウンドが細かくて良かったと紹介したが、現在はディスコンの模様。

物理磨きにはこうした磨き剤を、溶剤型の手入れはエタノールが推奨されている。水気があるといけないので通常は無水エタノールと称されるものを使用する。化学の人達はファイブナインなどと言うがまぁ、99.999%のやつね・・

で、私は機材手入れにはむしろイソプロピルアルコール(通称イソプロ)の無水タイプがお勧め。溶剤性が若干エタノールより弱めなのでゴム質などを傷めにくい。

さて、110号と言えば昔の局仕様のヘッドホン類によく使われていた。DENONのオープンリールテレコのモニターヘッドホン端子もこいつだった。
いまでもエレガなど放送局用の機材を供給している会社の製品には現役で使われている。

うちの小屋にも現存しているが・・もう使いたくないなぁ・・
機材とその管理 / 2010/02/06 12:41
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 さて、今をさかのぼること40年近い昔・・まだトーンゾイレ型スピーカーでのPAが一般的だった頃、自分のバンドで野外ステージをやらかしたのね・・
 まぁ、信頼のおける業者さんをお願いしたのだがYAMAHAのブルーシリーズのトーンゾイレタイプしかない時代・・マイクは高かった・・
 んで、自分のバンドではゼップの曲とかフロイドの曲を演奏するため吹奏楽部からティンパニーを借りたのだ・・

 さて、普通のバンド編成にこんな楽器を追加しても使えるマイクはお願いした業者さんにも無かった・・のだな・・

 そこで登場したのがどこから手に入れたのか素性も何も分からないバスガイド用マイク・・

 インピーダンスも何も分からない・・もしかしてロッシェル塩の高インピーダンスマイクならライブでは使い物にならないなぁ・・などと不安ながらも意外や結構活躍してくれた・・

 と言う原体験があるので、うるさいことを言いつつ実はあまり機材にこだわっているわけではない・・

 まぁ、お願い仕事で行ったらコンシュマー用のへたれ機材だったなんて日常ちゃめしごと!
 それもで我々の仕事は「普通の聞こえを確保すること」・・と、頭を切り替えると意外にしょうも無い機材でも何とかなるものだ・・

 だからハイファイな音・・ってイベントを邪魔したりする・・
 イベントフォロワーな音という考え方が大事と言うことなんだけど・・

 ここら辺で、純粋な機材設計技術者の方とは考えがずれるかもしれない。

 PAと言う仕事はある種の巨大システム系と言える。

 電源だけでも卓周り、FOH系、FB系、楽器系と多様な上、これに送出系、録音系などともお付き合いせねばならない。機材の分布面積を考えたらすごいことになるよね・・

 さぁ、そこでノイズが出た!

 回路設計の専門家は、この場合あまり役に立たない・・

 そりゃそうだ・・
 卓とアンプの距離が200m・・おまけに放送局も録音も来ているなんて現場の問題切り分けの経験が多い人は少ないのだ・・

 つまり、現場の常識と回路設計の常識とはまだまだ隔たりがあると言うことね・・どちらがいいとか悪いとかの問題ではなく、経験の共有と相互蓄積がまだ不十分だと言うことだ。

 ゆえにShinさんご紹介のパナ改も、ヒートせずに「おお!おもろいアプリケーションを考えたな!」というスタンス。
 そもそも人様の業績や事跡を自分で検証もせずあれこれ言うのは不遜。

 それでも機材を全面信用しない分、どんなゲリラ機材でも要はシチュエーションを調整し、それが生きる場面で使いこなしたらよろし!という私からすると、2chとやらで騒いでいる言い草はちょっとなぁ・・

 2chって、見ているとだんだん心まで荒むような言葉遣いが多くてめげるので近づかないようにしているのだが、今回たまたまパナ改がらみで見てしまった・・いや・・見なきゃ良かったんだけど・・

 う~ん・・あの世界でめげない人は別に何もいう気はないけど・・個人的には人に文句を裏で言っている暇があったら直接アドバイスすりゃいいじゃん・・みんなハッピーになるぜ・・と思うんだけどねぇ・・

 で、機材(回路設計もなにも含め)のせいにしてたら現場は渡れませんよ・・
 リスクを勘案し、とるか排除するかを決めるのは自分。

 要は意図する用途に適合するかしないか・・調整で何とかできる範囲かどうか・・

 だめなら別の機材にすればいいだけの話・・

 価格的に数百倍のものでも合わなければ使えない・・これは当たり前の話・・
 いくら音が良くても無指向性なら使えるところはそれなり・・

 SNが悪いならそれが目立たない使用方法を採用すればよい。
 歪みやすいならそれを回避しながら使えばよい。

 卓のフェーダーの途中にがりがあるとき(借りた卓ではしばしば)・・ならグループかマスターの問題の無いところと組み合わせて回避すればいいとは、お師匠さんからの昔の叱咤。

 そう!機材自体が問題ではないのだ。いかにアプリケーションの幅を広げてくれるかに注力すれば、悪い機材は無いよね・・
機材とその管理 / 2010/01/24 02:09
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