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Author:ikataro
サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
管理人の性格上しばしば脱線するかも知れませんが・・
なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
まぁ、お互い直接会ったときに気まずくならない程度にね!

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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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さて、ドラムマイクのもっとも大事なマイクの一つオーバーヘッド
これをシンバルの収音だけと考えている人も時々いるけれど、実はこれだけでドラムは結構とれてしまうものだ・・
昔、師匠の一人が穐吉敏子さんのバンドのPAをやったとき、バスドラのマイクを立てただけで、「あなたは私のバンドのドラマーが下手だと仰るのですか?」と叱られたそうな・・
とまれ、オーバーヘッドだけで綺麗にとれるものだし、またこれだけでもバランスが良くとれるくらいのドラマーはまずうまい。

とはいってもロックバンドやら歌謡曲、J-popなどまさかオーバーヘッドだけでは今時誰も相手にしやしない・・当然のごとくマルチマイク。
Jazzコンボでも最低4本くらいのマイクは立てるだろう・・まぁO.H(L,R)とSn,KDとね・・
これにH.HとかT.T,B.Tとどんどんマイクは増えていく。色物のパーカッションが入ったりしたらもう大変・・

で、O.H(オーバーヘッド)だ。
露骨にシンバルを拾うぞ的にシンバルに向ける人もいる。
私なら、シンバルを拾いつつスネア方向にカプセルは向けるが・・
で、まぁ一般的なO.Hのセットになる。
この音、ワンポイントステレオ集音で言うとA-B収音に相当する。
A-Bの間が離れているので、臨場感にあふれるが定位は甘くなる。
で、決定的なことは位相差を伴った収音になると言うこと。
当然フェイジングの掛かったショワ~~ンというシンバルになる。
これが、ロック系などではいかにもシンバル!という感じで好まれる。

が、ターキッシュジルジャンのレトロものなどを好むバップ系のジャズドラマーの場合は、「ちょっと待ってくれ・・この音は俺の音じゃない!」が始まる確率が高い・・
つまり、位相差によって低域成分がキャンセレーションを起し、生々しい音ではなくなるのね・・
ジャズドラマーは結構ナベの蓋みたいな原始的な音を好むのでおしゃれで小ぎれいな音は駄目と言われる。
ではどうするか・・EQを操作してなどというのは最後にしよう。

そう、X-Y収音の技法を使うと良い。
つまり、マイク2本を近接かつクロスしてセンターにセットし、カプセル間の位相差がでないようにするのだ・・
こうするとシンバルの低域まで生々しくとれる。(ポップス系ではこれが又嫌われたりするんだけど・・)

このセッティングの良いところは、オーバーヘッドだけで結構キックまでとれてしまうこと。スネアはもちろんね・・
EQを減らせること。

まぁあとは自分で試して納得して欲しいんだけど・・
このX-Yの時のちょっとした裏技。
PANをL-Rに振り切ってみよう・・

そう、バウンダリーでも話したあの技法。
結構違和感なく、かつ自然にゲインを稼げる。
これもミキサーの中で電気的に混ぜてない恩恵。
バランスの補正はマイクセッティングの調整を第一にね・・
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セッティング / 2006/11/30 18:50
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え~ブログデザインのテンプレートを変更しました。以前のはFC2の公式テンプレートから選んだのですが・・まぁ心象風景としてはともかくちょっと文字が見にくいのと、2カラムスタイルなので、縦にやたらに長くなって使い勝手がちょっち・・
で、3カラムの取り敢えず黒ベースのものの中から嫌みでないものという選択です。白ベースの方が字だけは見やすいのですが、あまりに素っ気ないというかビジネスというか・・
かといってまさかこの年でキャラクターベースははずいし・・^^;;

いかがなモンですかね?
雑談 / 2006/11/30 16:59
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オペレートしていてなかなかに大変なのがこのかぶりの問題。
各エンジニアはそれぞれに工夫を凝らしてすっきりとした音を作り上げようと努力している。

そこで、基本的におさらい。
かぶりとは、楽器音が主たる収音マイク以外のマイクにも入ってしまうことで、ミキサー上でミックスしたときに音に濁りを生じさせてしまう現象。

う~ん・・ワンポイントマイクでもかぶりと言うのだろうか・・^^;;
昔ビッグバンドなどではペット2本にマイク一本とか使ってたよなぁ・・あれはかぶりと言うのだろうか?・・^^;;

など、非常に微妙な世界です。
レコーディングでは極めて嫌いますね。わざわざブースを使うのはそのためです。
マルチマイクレコーディングでは、各楽器を独立した材料として扱いたいので、歌にベースが入ってたり・・と言うことを嫌うんですね・・また、それを可能にする時間と空間を用意できているわけです。

が、ライブ空間ではそう言うわけにはいかないっすよね・・どうしても同一空間同一時間に多種の楽器が混在する。

で、かぶりを減少させたい・・と言う場合、通常定位とEQを操作して対処する。よね?

まず単純化して生ギターで考えようかな・・

生ギターのソロ・・これはハウらないかぎり、どういうEQでもまぁお好みで・・
フルサウンド(まぁウィンダムヒルみたいな・・低域から高域までね)も十分可能。
弾き語り・・こうなると歌とぶつかる・・で、ギター側の中低域(男性ボーカルのとき) あるいは中域(女性ボーカルの場合)を若干カットして調整する。
フルバンドの中・・これは低域をもカット・・これでギターの「シャラン・・」という部分をむしろ強調してバンドの中でギターが浮き上がり易くすることが必要・・どうせ低域を出しても他の楽器にマスクされるという点を考慮。

こんな風に通常は音づくりをしていく。で、各楽器の定位もぶつからないようにしてかぶり感を減らして行くのだけれど。ギターマイクのEQを他の楽器との干渉を考慮し、かぶりを減らしつつ、ミックス時に有効な帯域を残していく・・ということで、かぶり対策兼音づくりにもなっている。
低域をカットすると他の低音楽器のかぶりは減るし、バンドの中でどうせ聞こえない部分はエネルギーの無駄とも言えるよね・・
ここはハイファイなどを意識しすぎると盛大に濁る原因になる。
ギターソロとは違うと言うことね・・ソロのときの音イメージに引きずられると本番で音をまとめきれなくて泣くことになる。

これに、師匠から教わったかぶり撃退法を紹介。

プリフェーダーリッスン(オーディションなどとも)がポストEQであることが前提ですが、このプリフェーダーリッスンで各モジュールごとにどの楽器がかぶってきているかをチェック。で、その当該楽器の帯域を被害に遭っているモジュールで調整する。可能であればマイクアレンジや、楽器配置などを再調整する。これならハウスから音を出せない状態でも調整可能・・時間の節約にもなるよね・・
で、このときにかぶりの音に強い癖がないか・・これによってそのマイクの指向外の周波数特性もチェックできる。
まぁ、ヘッドフォンの中でかぶり対策をしてしまおうという作戦だ。

さて、ここまではかぶりを敵対視するアプローチ。

かぶりを味方にしてしまうアプローチもある。
かぶりが相対的に気にならなくなれば、あるいは問題にならなければ無理に撃退する必要はない・・これの究極がワンポイント集音・・と発想する。

まずドラムセットで考える。
この場合、よくやるセットアップ法の一つに、オーバーヘッドを生かしたまま、スネア、タムなどのマイクを一つずつ加えていき、当該楽器の音量の増減をチェックする。
このことでオーバーヘッドに対し各楽器マイクが正相で入るか、逆相になっているかが判断できる。
キックを上げたらなぜか一旦音量が落ちてきた・・なんてのは典型的な逆相状態。まぁもっとフェーダーを上げると結局キックは上がってくるんだが、逆相状態は解消されない。典型的な音が濁る(あるいはへたる)パターンの一つ。
こういう場合、通常は卓の位相反転スイッチを使って対処するのだが・・最近の廉価な卓ではフェイズスイッチが装備されていないことが多いのよね・・この場合は位相反転アダプタを挿入しなくてはならない・・

さて、一番楽器群から遠いマイクがオーバーヘッド。シンバルを拾いたいのにタムのマイクの方がシンバルに近かったり・・^^;;
これも又悩ましい話なんだけどね・・

で、このオーバーヘッドを基準とする。
で、スネア、タムなどの各マイクをオーバーヘッドマイクとの距離分ディレイを掛ける。
するとどうなるか?
オーバーヘッドに飛び込んできたほかの楽器の音が、各収音マイクの音と全く同時間、同位相になる。
これによって、オーバーヘッドの位置で各信号が整合したことになり、非常にすっきりとした音を作ることが出来る。

これをさらにジャズトリオなどで応用する。
一番かぶりに悩まされるのがピアノの収音。特にドラムのかぶり、端的に言うとスネアのかぶりがもっともひどい・・そこで、今度はピアノマイクの位置を基準にドラムキット全体の信号をディレイで合わせ込む。このとき、スネアを基準値にしてそれ以外の関係を平行移動することがこつ。

これによってEQ量を減少させ、非常にすっきりとしたまとまりを作れる。もちろんPA臭さも少ないので特にアコースティック系のミュージシャンには好評。

ポイントは、ディレイで合わせ込んでいるので、メインの収音マイクの音に対し、かぶりはリバーブが軽く掛かった程度の印象になること。
たとえばオーバーヘッドから見た各マイクはオーバーヘッドの位置のままで各楽器にクローズアップレンズをつけた印象。

まぁ、ディレイを大量に使うのでデジ卓が便利か?

レコーディングでは気軽に試せるし、実際プロのレコーディング現場では各楽器の時間軸をきっちり合わせ込む・・はず・・少なくとも私の知っているエンジニアはそこまでやっていた・・
まぁ、いまはDTMソフトの中で簡単に調整できるのでお試しあれ・・
変なプラグインてんこ盛りでごちゃごちゃさせるよりよっぽど効果があるっすよ・・変な・・つったら語弊があるか・・^^;;
セッティング / 2006/11/29 10:10
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さて、今回は電気には全く関係のない話。
ギターでもヴァイオリンでもドラムでも、演奏会場によって全く音が変わる・・と言う経験をされていると思う。

さて、ここでこの音が変わったという現象・・誰の立場からなのか今少し考えていただきたい。

一番直ぐに気がつくのはリスナーとしてのもの。
あそこのホールは響きが良いとかよく話題になる。評論家諸氏もよくこの立場でものを仰る。
リバーブマシンの設計などもしばしこの立場で行われ、俗に言うアーリーリフレクションなどももちろんこの立場からのものだろう・・

さて、じゃあほかの立場って言うと、演奏者。
演奏者の場合、強大な自分の楽器の発する音環境の中での他の楽器とのバランス・・を考えざるを得ない。よって自分の楽器音と他の楽器とのバランスを考えるときに、舞台上でのアーリーリフレクションが極めて重要。
フロントサイドの張り出しによる反射音なども演奏を助ける情報となる。
このアーリーリフレクションによって、自分の楽器の音色が完成する。その会場でのセルフイメージでもあるわけね・・これで「あたしの音色・・」と言うものが完成し、演奏に専念できる。また、この音色によって演奏イメージがふくらんだりショボくなったりする。
だから極めて大事。砂漠なんかでヴァイオリンを弾いたらえらいことになるよね・・そんなことする奴はいないと思うんだけど・・
で・・残響はたぶんフレーズのエンドなどで意識されるけれど、普段はあまり考えていない・・
もちろん、スタッカートで弾いたり、あるいは楽音自体がパルス性の強い楽器の場合は1音1音に残響がつきまとうのだけれどね・・原則は一生懸命にフレーズをこなしているときは取り敢えず直接の楽器音、フレーズのエンド部分で残響が強く意識されることが原則だろう・・まして、早いパッセージを弾いているときなんかはね・・
よって、少々の残響の変化より、アーリーリフレクションがいかに自分の楽器を気持ちよく響かせてくれるか・・の方により関心が強かろうと思う。
通常のホールからサントリーホールなどの舞台天井の高いホールに移ると演奏にとまどいが生じる・・と言うあたりもまさにこの舞台上のアーリーリフレクションの変化による。

が、この立場からのアプローチを取れるホール設計者、機材設計者が非常に少ない・・生楽器の音表現にとって極めて重要であるにも拘わらず・・だ。

さらにもう一つの立場を提唱したい。

そう・・楽器そのものからみた音環境・・

生楽器である限り、形状と重量からくる固有の共鳴モードをもつ。
それに加え、演奏自体で共鳴周波数はどんどん変化する。
ここで問題にするのは自分の出した音が自分に返ってきて自分自身をさらに共鳴させる・・というループ的モードのこと。
つまり、会場によって楽器から出る音自体が変化するんですよ・・ということね。
これは無響室でのヴァイオリンの音を聞いたことのある人なら素直に納得されるのではないか?
もちろん、このときの楽器音の変化にもっとも影響が大きいと思われるのが、やはり舞台上でのアーリーリフレクションであることは言うまでもないですよね・・
もちろん、PAがある場合はその返しや回り込み(これは別スレッドで解説済み)も影響する。
また、ホールによってスタジオによっても音は変化する。
この影響は演奏者自身が想像する以上のものがありそうだ。

従って、音の良いホールって、残響だけを問題にしても、また、客席でのアーリーリフレクションだけを問題にしても駄目なのよね・・
ここらへん、まだまだ考察が足りていないように感じる。

つまり、楽器と演奏者のための一次反射設計思想を持たないと、良い演奏、良い音・・は出来ないのよ・・これを客席側だけからの設計アプローチを取っていてはいつまでたっても安楽器を良いホールに持ち込んだ・・みたいな現象が発生しかねない・・

良い楽器環境、良い演奏環境、そして良い聴取環境がそろって初めて演奏者にとってもリスナーにとっても幸せな音楽環境になるのではないだろうか・・
音響総論 / 2006/11/28 12:44
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本来的に生楽器にはPAは要らなかった・・という歴史的問題が大きく横たわっているということを前提に、それでも最近ではアリーナでクラシックなどと言うとんでもないイベントも経済的要求から行われるようになった昨今・・やはり生楽器とPAの複雑な関係を考察しておくことはプランナーにとっていつでも大事なことだと思う。

さて、ここで個人的な失敗談を挟みつつ、皆さんにも考えていただきたいのだけれど・・

昔、北欧からお出でになった女性ジャズピアニストのオペを担当した。
小さな150人程度の会場。
ピアノソロなので大げさなことは要らないがクオリティはきちんと出さなければいけない仕事。
ハウスにSX-200を2対抗。モニターは無用とのことで無し。

プロモーター兼調律師の方に軽く弾いてもらって演奏者に出音の確認をしていただいたところ、大変に気に入っていただいた。
ほぼ満席の状態でスタート・・

が、くだんのピアニスト・・妙に力んでいる・・必死に鍵盤を叩き、いかにも弾きにくそう・・リハでは決してそんなことはなかったのだけれど・・

休憩時間に様子を聞きに行くと「私のピアノが鳴らない!」と悲痛なご意見・・
いろいろ考えてハタと気がついた!
そっか・・ハウスの回り込みが生楽器と逆相なんだ!

リハでは客席反射が大きく逆相成分が消えていたのに本番で満席だったので客席反射は減少し、相対的にスピーカーからの直接の回り込みがピアノの生音自体を逆相で消してしまったのだ・・
まぁハウスにはきっちり出ているのでまるっきり消えているわけではないが、演奏者の聞いている自分の楽器の音が貧弱になった・・と言う状態だな・・

すかさず位相を反転して後半は問題がなかったのだけれど・・
出音としてはほとんど変わりがない・・と言うところが怖いところだね・・

まぁ、この事件をきっかけに、生音と反射音との相乗関係、ディレイを駆使した整合集音、そして今も使っている仮想反射板システムへと考察するきっかけになったのだけれど・・
音響総論 / 2006/11/27 20:19
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さて、バウンダリーマイクの話が続いたので、もっと続けよう・・^^;;

このバウンダリーマイク、市販されているものは結構なお値段がする。
用途が特殊と言うこともあって、所有していないPAカンパニーもあるかと思う。

また、コンデンサーマイクでもあり、ファンタムが必要だし、コネクターは華奢だし・・ということで、取り扱いも結構大変。わやくちゃな現場では使えそうもない・・(踏まれたりケーブルを引っかけられたり・・養生をしていてもね・・)

が、バウンダリーを使いたいこともしばしばあることはある・・

そんなとき、57で良いから、これを床に直接置いてしまおう!
床が反射面。カプセルは単一指向性。
まぁ57より大きいカプセルでは考えてしまうけれどね・・小径マイクなら何とかなる。

そんな!!って思うでしょ?
いけるんだな・・これが・・太鼓の収音とか民族音楽系の動きの激しい演奏形態などで結構いけたりする。
まぁ踏まれても持ちこたえそうだしね・・ぽろっとスクリーンが取れたりはするけど・・安くなったし・・

結局バウンダリーマイクの基本定義を考えると、単一指向性のカプセルを、PZM領域に横置きにして単一指向性マイクの半分に切り取った特性のマイクを作り、反射板をマイクに持たせたもの・・と言えるわけなので、それを物理的に作り上げた・・だけなんだけど・・

まぁ、PCCみたいにワイドレンジというわけじゃないし、ダイナミック特有の打楽器系が大きくなって、弦系が拾いにくい・・なんてのは多少あるけど・・それは後使いよう。
音響プラン / 2006/11/26 12:55
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バウンダリーマイクの話題を続けます。

よく演劇などの舞台で5本くらいのPCCを端に一斉に並べている光景を見ます。

これは確かに舞台の上下に散ったときの収音には結構便利ですが、収音、拡声系が複雑な系を作るので、位相がばらついたりして結構やっかいなハウリングの元になったりします。
まぁ、拾うことは拾うんだけどハウリやすい・・って言う状況・・結局EQを駆使して何とかこなしていることが多いと思う・・でも、これまた問題は複雑化するのよね・・

で、思い切って1間ぐらいの間隔で2本だけにする。
んで、下手はL振り切り、上手はR振り切りにPANをセットする。

すると、単純なスピーカーvsマイクの系が2つ独立している状況ができあがる。
なんと言ってもミキサーの中では全然混ざってないモンね!

結果、非常に位相問題の少ない良好な特性の再生系ができあがるので、存外NoEQでもいけるのよね・・結構ゲインも稼げて使いやすかったりする。
また、EQの必要なポイントも1-2カ所と減らすことが出来て生音との混ざりも良好なので概して評判がよい。

どのみちステージ上で元音も混ざって入ってくるので、ミキサーの中であえて混ぜる必要など無い。
で、空気中で混ざった音は消えないけれど、ミキサーの中で混ざると電気の話なので完全に消える場合がある。これは取り戻せない・・
だから、ミキサーの中ではなるだけ混ぜるんじゃない!と師匠から教わったその応用。

お試しあれ!
音響プラン / 2006/11/26 12:43
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さて、演劇やら民俗芸能系ではPCC-160に代表されるバウンダリーマイクはプラン上欠かせない。
ガンマイクほど位相にうるさくなく、かつ結構広範囲に拡声のチャンスが広がるためだ。

が、幼稚園児の発表会・・などと言うときは踏まれやしないかと気が気でない・・というより、まず十中八九踏まれる・・
それに、あの華奢なミニキャノンでファンタムが掛かっているかと思うとこれまた不安の種ではある。

そこで管理人は考えた・・いくらガキんちょでもこれなら踏まないだろうというセッティングをすればいい・・と・・

つまり、舞台の外(端より前)に譜面台をセットし、それにバウンダリーを置けばいいのだ・・
バウンダリーマイクはその構造上、自己反射面を持っているので、必ずしも床にベタ置きする必要はない・・つまり、浮かしてセットしても良いのよね・・

で、譜面代を舞台から外してセットすると、さすがにいくら無茶な人でもこれは踏もうとはしない・・

ついでに言うと、煽りをつけられるので、舞台の端ぎりぎりまで出演者が寄らなければいけないイベントでもやっつけられる!

見た目もそんなに悪くないのでお試しあれ。
セッティング / 2006/11/26 12:32
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いきなりべたな話です。

田舎の(だけでもないかも知れないっすけど)イベントではしばしば誰が何をやるのかも分からないまま本番突入!なんてこともあります。
主催者に詰め寄ってもそもそも主催者も誰が何をやるのかが分かってなかったり・・
どうプランニングすればいいのよ・・?ってなもんですが・・
少なくとも田舎の婦人会のイベントにバリバリのロックバンドは出ない・・多分・・
せいぜいが郷土芸能とか民謡とか演歌とか・・
さて、こういう見通しの悪いイベントの時にどうプランニングすべきか・・

私はと言うと、ともかく57を下手から順番にナンバリングして必要十分な本数を確保し、ステージでのお手伝いの人間に「歌かどうかだけ出演者に聞いて、歌だったらウレタンのウィンドスクリーンを付けて、楽器だったら外してセットしてくれ!その結果と何に使うかだけを教えろ!」といって本番に突入します。

この時に大事なのは、卓上の表記も楽器名ではなく下手からの番号だけにすること。取りあえずボイスで大まかなゲインを決めておくこと・・位ですね・・

あとはステージからの連絡と自分なりの観察で何番のマイクがどの楽器、と判断してゲインとEQを予想から割り出したセットに瞬間芸で合わせ込むことです。

57ですから経験豊かな皆さんは概ねその傾向と対策は出来てますよね?
だからここではそれを最大限に使います。

なまじこの楽器はこのマイク・・等とはこの場合プランしてはいけません。予定と違った場合青くなります。

幸いなことに57はかなりの柔軟性をもっていますので、これでいろんなシチュエーションを乗り切ろう!と言うのが今回の趣旨です。

この場合、デジタル卓のリコール機能のような物は一切期待できません・・だってリハもなければ、誰がどの楽器でどこに出てくるのかも分からない状況で仕事しなくてはいけないのですから・・
ここに人間のすごさが出てくると思いませんか?
あ!三味だ!・・あ!尺八だ!・・あ!声掛けだ!っといろいろなシチュエーションで57はタフに対応してくれます。
また最善ではないにしろよりベターに・・と言うアプローチのしやすいマイクです。ここらを最大限に活用しているわけです。
あと、出だしだけは-10位にフェーダーをセットしておくのもある種の裏技です。
立ち位置と出演者の基本声量なり楽音の音量が判明しない状況では、いきなりでかい音が出る可能性もあります。
これはリスナーを驚かせますし、音響のミスと見なされやすいですが、出だしは小さめでも取りあえず聞こえる状況から適正レベルに持ち上がる分にはほとんど誰もクレームを付けません・・むしろ生音が小さかったのか?程度に感じてくれる・・と言う利点も・・^^;;
特に生楽器だと生音自体が出てますし・・
ただし、スムーズに断固たるオペレートが要求されますけどね・・

っと、こんなとんでもない現場は出来れば少なくしたい物ですけどねぇ・・
音響プラン / 2006/11/25 01:49
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はてさて、昨日ちょっと書き込んだことの一つをもう少しつっこんで考えましょうか・・実務に関係ねぇ・・などと言わずに・・実はちょっと関係したりするのよ・・

さて、音響学や物理学の本を読むと、音の大きさとは空気の圧力変化量と速度変化量の掛け合わせたもの・・と出ています。
ん?音圧(空気の圧力変化量)じゃねぇの?と思った方!鋭い!
音の大きさは、音圧だけではなく、速度成分でも決まるのよ・・どう違うのかが難しいんだけど・・

このことはダイナミックマイクやコンデンサーマイクと、リボンマイクの特性の違いにも端的に表れるのですが、実はスピーカーの到達距離にも関係します。

もっとも、厳密に分離測定することが難しいし多分に私の個人的感想も含まれる話なので、話3割くらいに間引いて聞いて欲しいのですが・・

非常に皆さんになじみの多いスピーカーでまた普及もしているSX200と言うスピーカー。コンパクトなボディによく設計されたエンクロージャも相まってコンパクトな会場での主力スピーカーとして、またモニタースピーカーとしても大活躍しています。
もちろん大会場でのハウスとしても結構使えないわけじゃない・・アレイ組みしてね・・
けれどサイドフィルなんかに使用したとき、微妙に10mくらいのあたりでエネルギー感が無くなる・・聞こえてはいるんだけど・・と言う経験はありますよね?
どうして?

1mあたり音圧は100dbほどと十分な感度はあるし、パワーも瞬間なら1200w位は突っ込める・・よってピークで128dbは稼げるはず・・これはハウス用の大型スピーカーに遜色のない数値のはず・・指向角も65×65で広すぎるわけでもない・・

まさにこの10mくらいのところが音圧型の音場構成から速度型音場構成に変わったポイントなのだと私は感じています。(SXにおいてと言う条件付きね)
一般にPA系の仕事をする人が好む音ってこの音圧主導型の音場であって、この音場がより遠くまで使えるスピーカーがHOUSE用、あるいは野外用に用いられる条件になっているんですね。
より遠い距離でも音圧型として到達する。
やはり大会場用の大型スピーカーは意味があるのですよ。

これは実はPAでのコントロール下にある音場ともいえます。
速度型になると途端にEQの効きも甘くなるし、フェーダーに対する反応も鈍くなるのよ・・まぁよく言うがつんと来る!という範囲。聞こえ感がしっかりある。
この範囲を超えるとすべてが甘くなります。まぁここまで離れるとライブ感が薄くなるので聴衆のおしゃべりとかも増え出すんですがね・・ロックフェスなんかでは寝転がったりして楽できると言えばいえるか・・な?

で、仕事として考えた場合には、如何にこの音圧型音場を金をもらっているすべての場所にサービスするか・・がテーマになるわけです。

この音圧と速度の関係・・まだまだたくさんの課題というか、検討すべきテーマが寝ています。時々話題に振ってみましょう。

おっと!ここで使った音圧型音場、速度型音場は私の造語です。現場で問題点を考えるときに整理しやすいので便宜的に使っているので、公の場で使ったりしないよう・・恥をかきますよ・・^^;;
ましてや音響学者さんなどに向かって使わないように・・
音響総論 / 2006/11/21 09:16
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こんなブログ・・見ている人がいるのかどうか・・コメントもつけにくいかも知れないしね・・^^;;
ということで、ちょっと宿題というわけでもないけど、こちらから疑問を投げかけてみたい・・暇なときにでも考えてね・・

通常システムの設計をするときにもカタログを見るときも音圧と言うことを気にすると思う・・
でも音の大きさ・・豊かさ・・って音圧の問題なのだろうか?
管理者の子供時分、ようやく買ってもらった家具調ステレオで「おお~!すげ~!」と感動したような豊かな音が今得られているか・・というとちょっと疑問・・
4560などの時代に感じた音量感が今のシステムで出ているんだろうか・・ちょっと疑問・・
間違いなく音圧は出ているんですがね・・

さて、生音と言うことを良く評論家諸氏は仰るが、楽器から何メートルの位置とか、壁から何メートルの位置に置いた場合とか、生音の基準はあるのだろうか?
演奏者として確かに自分の楽器の音はある程度以上把握しているんだけど、それはリスナーの聞いている音だろうか?

そもそもマルチ録音に生音っていう概念は持ち込めるのだろうか?あのマイクセッティングの位置で聞いたことのある人は何人いるのだろうか?そもそもキックのマイク位置で人間は音を聞けるのだろうか?
それを言うならワンポイントでも生音って言っていいのだろうか?
収音位置での音・・って主張するならちょっと分かる気も・・

生楽器は総じて点音源的な振る舞いをするのだが、演奏者によって到達距離が違うと言う事実はどう解釈するのだろうか?で、仮想的にでも点音源は成立するのだろうか?

生音が一番優れた音だとして・・今の1000倍(音圧換算30dbアップ)の音量がある生楽器があればアリーナでオケや弦のソロは成立するのだろうか?

ラインアレイは確かに優れたシステムだけれど、絵的に違和感を感じないか?つまり楽器との距離など)
それといつ聞いてもちょっとフェイジングっぽい音がする・・まぁきつくなくていいのだけれど、皆さん気になりません?
音響総論 / 2006/11/20 12:57
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ポン出し系の話題が続いているんで、もう一つ。
ポン出し系の仕事は音を出すタイミングが問題になることが多くて、無事音を出せた段階でどうも気が抜けるのか、そのままボーッとしていたり、次の素材のチェックに余念が無くなる人が多い・・
で、DTM系の人が作った素材に多いのだが、ダビングを重ねられた演歌でもよくあることで、妙に歌が小さい、細い、ギターソロなど、ソロ楽器が妙に小さい(押し出し感がない)などと言うことがある。
これを「録音がひどいよねぇ・・」などとそのままにしている人が結構多い。

でもそのことはそこに来ているお客さんには何にも関係ないのよね・・結局楽しめなかったらまぁミキサーとしての評価はともかく、イベント自体が楽しくない・・と言う状態になるじゃない?
だから「普通」に聞こえるよう調整することが大事だと思う。
特に主要楽器(歌も含め)の張り出し感などは中域のEQ操作とフェーダーのちょっとの操作で全然印象は変わるはず。
ここら辺を手抜きせず、きっちりと仕事をするべきだと思う。
歌の印象、ソロ楽器の印象、ビート系の曲なら低域の調整など、いくらでもすることはあるし、それによってイベント全体の印象が大幅に変わると思う。
「録音が悪いんだよね・・声量がないんだよね・・」などとよそに原因を押しつけることは極力止めよう。

どんなにひどい素材でもなんとか普通っぽくする技は前スレでお伝えしたとおり・・
たしかに極端に歪んでいたり途中でぶっつり切れていたりするものはぼやきたくもなるけどね・・^^;;
音響操作 / 2006/11/20 09:40
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さて、出演者から来たポン出し用のテープがひどい音質だった場合どうするか・・
通常、雑音の多いところを探してEQでカットしてなどとすることが多いかと思う。
が、それでもどうにも音が悪い場合、思い切って上も下もカットしてしまおう。
人間がその音を聞いて違和感を感じないための400K理論なるものがある。
元々は電話機の音質を研究する過程で出てきたものだが、最低周波数を最高周波数を掛け合わせたものが400Kであれば伝達が成立するというもの。
下が20なら上は20Kこれは通常のCDの音質。
下を200にすると上が2K・・これが電話の音質と言われる。

これを応用することで、音がいいといえないにしても違和感を感じない音質に仕上げることができる。
具体的にはハイパスとローパスがあればどちらも深く掛けてしまう・・
通常のEQならハイローともに下げる。
これでなぜか普通っぽい音に・・試してみてください。
決してハイファイではないけれどね・・
再生 / 2006/11/18 13:37
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さて、業界で仕事をしているとまれにマイクを一本も使わない仕事もある。
そう、舞踊関係でのポン出し・・まぁ芝居でもあるんだけど・・
このとき、素材を渡されあるいは作り込みして一本のテープなり、MDなりあるいはCDなりにまとめて再生すると思うのだけど、よその人が作ったもので仕事をしてて気になることがある。
どういうシチュエーションで再生されるか分かっているのだったらなぜそれに合わせた処理をあらかじめやっておかないのか?ということ・・
基本の1は
  レベルを合わせること・・
  これはメーター読みではなく聴感上のと言う意味ね。
  再生したときに何となく同じくらいの音量感・・音圧ではなく・・
  になるようにまとめておくと突発自体を避けられる。
  これをコンプで間に合わせようなどとはしないこと・・
基本の2
  音色のイメージを揃えておくこと。
  意図的なものがあれば別だけど・・
基本の3
  コンプも掛けるならあらかじめ掛けて印象の確認をしておくこと

まぁ現場での作業を鳴るだけ減らしておきましょうと言うことだね・・
なんでって?
現場では又別の突発事態が必ず発生するものだから・・そっちに神経を使えるよう余力を作っておこうと言うこと。

音を出した瞬間、ギョ!っとするようなレベルは勘弁だよね・・
でもカセットなどで本番中に渡されたりする状況ではままある・・素人の演芸大会などでは・・
あと、CDやMDで渡されたときは-20位にフェーダーを置いておいた方が安全なことも・・フルテンで録音されていたりするとカセットものとは落差が大きすぎるからね・・

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ポン出し / 2006/11/18 09:25
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そもそもPAの仕事って本来的には拡声。
何を?声か音楽を・・
だから音楽は音楽家の仕事。プレーヤーの領分なのよね・・
もちろん、俺は音楽家だ!と公言する音響屋さんもいるけど・・
否定はしないけど原則はっというとやっぱり音楽は音楽家が完成すべき事項なんだよね・・
なぜって?停電しても音楽は止めるべきじゃないから・・

なんていっても電気楽器の多い昨今では難しいけど・・ドラマーがいればつなげるよね?
ステージ上で音楽家は音楽を完成する。それを色も付けず聴衆に届ける・・これがPAの基本型。

だから理想的にはリスナーからは透明になるべきなんだよね・・
もっとも透明になりすぎるとPA要らないじゃないか!っとお金を払ってもらえないと大変なんだけど・・

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音響総論 / 2006/11/16 22:54
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チューニングと言えば、ボイスによるチューニングが一般に行われています。
そのほか、会場のフラッターの確認なんかはハンドクラップが多いんだけど・・
広い帯域における全体的なチューニングはエンジニアそれぞれに使うCDが違うような気が・・
でも、初心のうちはどうやってチューニングするといいのかなかなか分からないのよ・・先輩のマネで「へぇ~!へぇ~!」とかやっているんだけどね・・

特定の周波数帯が出過ぎてないかとかを確認するためには、その周波数帯のチェックしやすい声なり、音を使う・・と言うのが原則。
すべての周波数帯を一編に把握できる天性の才能を持っている人もいるけど、凡人にはそんなことは無理。
だから、テーマを決め、そのテーマを解決しやすいツールを自分で用意するのさ。

くだんの「へぇ~!」も「え~!」のところでウムラルトをつけたように癖をつけて発音すると400~800くらいの癖が強調されるようになるのよ・・
そんなふうに、各周波数帯ごとにチェックしやすい発声法を工夫することで、かなりスピーディにチューニングをすませることが出来ます。

同じように、CD素材もテーマを決めて選ぶとやたらに長く鳴らして他の部門に迷惑を掛けなくてすむ。
スピーカーセッティングで述べた弦楽四重奏を使うと言うのもその一環。
もちろんSIMだのSMAARTを使ってチューニングするのもいいんだけれど、これだけだとイギリス系のCDを掛けたときにつまらない音になるのよね・・不思議と・・
だから自分なりの勘所、決め所を持っていた方がいいと思う。

ちなみにハウリング対策でチューニングを進めすぎると1K~2Kが抜けすぎて、ボーカルに力がなくなったりするね。
素直なボーカルものは何枚か用意した方がいいと思う。

あと、日本語は特殊な構造をしているので、日本語の歌も忘れずに用意しましょう。母音のニュアンスが伝わらないと日本語にならないという問題が・・
セッティング / 2006/11/16 17:45
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はてさて、プロの方でもついつい何となくでセットしてしまうだろうスピーカーシステム。
私が師匠から学んだ中でも非常に大きいものの一つがこれです。

「スピーカーを置いた時点で9割音は決まってしまうんだよ」

そして、経験を積むに従って確かだと思うようになりました。

ミキサーやEQでいくらいじろうが、そこに置かれたスピーカーとその環境はいじりようがないのです。

そもそもそこに置くのが適切かどうか?
高さは?角度は?
煽り(その逆)は?
軸線はどこに向いているか?
指向角内に反射壁はないか?
客のいないところにサービスしていないか?
フラッターを構成しやすい面に向いていないか?
マイクに対して適切に前か?スピーカー同士の位相干渉は起きないか?
指向角に対して実音がきれいにつながる距離と角度でアレイ出来ているか?
モニターとの干渉はないか?
などなど・・

これらが理想的であれば、EQを最小に押さえたオペレートが可能になります。
しっかりとしたスピーカーセッティングの指針とノウハウがあれば、トラブルのある会場でイレギュラーであっても扱いやすいセッティングを生み出すことも出来ますが、いずれ心を配らないとね・・

SX-200などでは筐体なりにぴったりと合わせると複数スピーカー間の干渉で、境目にきつめの音がする場所が出来ます。
弦楽四重奏などでチェックするとよく分かる。
そこで、後を3センチくらい、前を4センチくらい空けたセッティングにするときれいにつながる。(これはその場所なりで再確認ね)
これによって音圧を上げてもきつくなく、かつハイクオリティな再生がやりやすくなるのよね。

まぁそんなに追い込めない現場も多々あるとは思うんだけど、いずれスピーカーのカバー域を十分に意識したプランとセッティングをお忘れ無く。
セッティング / 2006/11/16 17:32
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秋田は由利本荘の市民文化会館で、郷土芸能の大会の照明係の女子高校生が天井板を踏み抜いて約10メートル下の客席に転落したと言うニュースが流れました。
なんでも携帯を天井裏に落としてそれを拾おうとしてキャットウォークから踏み出したらしい。
う~ん・・まず第一には天井裏作業の危険性をきっちりと教えていたのか?
監督する管理者がいたのか?
携帯などを持ち込まないようにと指導していたのか?

うちの小屋ではうるさいくらいに危険について教えてから上がらせているけれど、あらためて防止対策を考えないとね・・
ホール管理 / 2006/11/14 11:52
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さて、細かいテクニックはともかく、ミキサーのダイナミックレンジが有限である限り、レベル合わせが基本中の基本であることは間違いないですね。
アマチュアや、初心者の卓は見れば一発で分かる・・などと言われる所以でもあります。

良い卓ほどきっちりレベルがあったときには実によい音を出してくれるものです。

楽器にも依るのですが、まずはボイスでかなり大きい声の時にピークが付くか付かないか・・ボイスというのは存外レベルが高いので、これで合わせておくとまず各マイクの基準が取れます。特に出演者や楽器が判明していないアバウトなイベントでは基本です。
ゲイン調整の最初の段階ではフェーダーは上げず、ソロ検聴しながら合わせることをお勧めします。他の機器に影響も出しませんし。
今はかなり安い卓でもソロ検聴ができますよね。

この段階で通常のボイスでは気持ち振り切ってないかな・・ぐらいが使いやすいのではないでしょうかね・・本番では皆かなりレベルが上昇しますから。

各モジュールでの適正レベルと、サミングアンプの適正レベルは悩ましい問題で、各モジュールがフルテンで動いていると、各入力をミックスしたときにサミングアンプでサチる・・と言う事態を招きます。特に単純に全部をLRマスターに送ったときは顕著ですね。

ここの案配は経験を重ねていただく必要があるのですが、こういう問題が起こるよ・・という点を意識しながらオペレートする癖が大事かなと。

さて、サミングアンプまでうまく合わせ込めた・・として、最後のマスターフェーダーを基準点に持って行ってオペレートするべきか・・これは終段のアンプの問題も含めよく考えなければいけません。

終段のアンプのゲインつまみはもちろん振り切りがもっとも音がよいです。でも不用意な操作でスピーカーやアンプを飛ばす原因にもなりますね。
ここでフルテンにして卓のマスターを下げておく。10-20程度。
これはミキサーの出力を低めにしておくことで、操作上の余裕を持たせられる・・特にイベント終盤の盛り上がりで突っ込める余地があることですね。
が、概してSNは悪化しがち・・終段がフルテンで、しかも本線系のレベルは下がっているわけですから・・

逆にミキサーはほとんど基準レベルにして、終段のアンプを若干絞っておく。
これは本線系のレベルが高いのでSNは良くなります。
が、突っ込まなければいけないときにフェーダーがドン突きになってしまう・・イコールミキサー卓自体に余裕がないと卓でひずむ・・と言う状況になります。

まぁ、イベントの性質、音楽の種類などから適宜この中間点のいずれかを選択しているわけですけどね・・

そう言う意味ではアンプ前段にゲインのリモート調整機能があると調整余地はグンと豊かになります。

いずれ、アンプは振り切り直前がもっとも良い音がするというのは経験的にも言われていることで、これをどう料理するか・・腕の見せ所でもありますね。
微妙に歪み始めたあたりがもっともいい音だという意見もありますし・・
音響操作 / 2006/11/11 11:32
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表題の言葉は、客席内でオペレートしているとき、休憩時間などでよく聞かれるんですが・・ご同輩なら結構経験されていると思うんですが・・

プロとして仕事するときに、必要十分であるが、最小限の機材で・・と言うことは、採算上からも作業量からも当然真っ先に考慮する問題ですね。
したがってシステムの規模を決める因子を検討してみます。

※ 一つにはどういった種類の仕事なのか(音楽?芝居?講演会?)

これはミキサーや周辺機器の規模を決定します。マイクを20本使いたいと言われればその規模はクリアしなければなりませんし、講演会だから3本で十分と言われればそれに対応して。
ミュージカルみたいに何十本とか言われると、それも可能な限りクリアしないことには仕事にならないわけですよね・・

逆に言うと、講演会に何十チャンものミキサーを持って行っても、でかいし重いし無駄なだけ・・
もちろん足りなくしたらアウトですが・・

※ もう一つにはどこでやるのか・・

これがシステム全体の規模を決めるときに大きなファクターです。
例え一本しかマイクを使わなくとも、横浜アリーナでやるんならそれだけのスピーカーシステムが必要だし、例え何十本マイクを使おうと教室のようなところなら大概小型スピーカーですよね・・

費用的にはこちらのファクターが非常に大きいわけで・・アリーナだとステージ組み、スピーカーをフライング(正しくはリギング)するための膨大な設置費用が必要です。
必要とされるスピーカーの数も膨大だし、それを駆動するアンプ類、そのアンプが消費する膨大な電力源のチャーター。

ですから、プロはそのミキサー何チャンですか?とは決して聞かない・・というのはそう言う部分をよく分かっているからなんですね・・

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音響システム構築 / 2006/11/09 12:59
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まぁあまりに個人的なことは誰も面白くないだろうと思いつつ、考えてみると中学になる頃からオーディオ的な事に興味が多くなってたみたいですね。
我が家で一番最初に入手したテレビ、これは三菱製のステレオでもないのに左右にスピーカーが付いた家具調の白黒テレビ。
忘れもしない昭和39年、小学校の2年生の時だったはず。
当時、午後3時頃から5時ちょっと前までテレビは映らなくて、5時近くにテストパターンが映り、ほとんど5時からまたテレビがスタートした物でした。
まぁ、鉄腕アトムのモノクロ放送が合って、お茶の水博士がマイスターだったのよね・・
で、昭和42年には日立のキドカラーのポンパなるカラーテレビが発売されて我が家でも購入したわけだ・・
これに伴って古いモノクロテレビは用済みとなり、ステレオスピーカーのような構成故、譲り受けて自分の部屋に据え付けたのだ。
これはP-610という三菱の名スピーカーにちょっと似た六半のウーハーユニットにTW23というツイータが付いていて、なかなかの音がしてたのさ。
これに当時の8トラックカーステレオをバッテリーで駆動し、スピーカーだけ流用して聞き始めた・・と言うのがそもそもかなぁ・・
んで、カーステレオ用のスピーカーを壁に直接ぶら下げて鳴らしたりし始めたのが一等最初のオーディオ遊びだと思う。
ちょうどこの年(中坊の2年)の時、放送委員会なる学校の委員会に入って、この時の顧問が恩師の佐藤先生だったのだ。この方は吹奏楽の指導者で、かつオーディオを趣味にされていた。必然的にオーディオ趣味は加速されていったのだ。
で、放送委員会でもメカ好きの私は学校の式典のPA等を担当するようになったのよね。
翌年、PinkFloydの最初の来日があったのよ・・
ようやく買ってもらったモノラルラジカセのFMで聞いたエコーズにすっかりはまってしまい、受験のプレッシャーでへろへろになっていた私はどっぷりね・・
翌年には高専に入学して一気にオーディオ熱はヒートアップして・・って、そもそもオーディオをやりたくて高専に行ったような物だったし・・
寮祭でサラウンド(この頃4ch再生の第1次ブーム)で狂気を掛けたりしたのよね・・

ちょうどこのころバンド活動をするようになって、必然的にPA担当になったのだけれど、当時は機材が入手できなくて、ずいぶん苦労した覚えが・・
野外ライブでティンパニーにバスガイド用マイクを使ったのも今考えると良い思い出・・ヤマハのトーンゾイレスタイルのブルーの奴(知ってる人はみんな知ってる・・けど年寄り化してるかも・・)を3対抗で野外をこなしていた・・っていうのも今考えるとよくやった物だと思いますけどね・・

結局、音楽にはまりすぎて日本工学院専門学校の芸術学部、放送制作芸術科に進んだあたりで、まぁ今の生き方は決まってたんでしょうけど・・

父の病気などでまともな就職をしそこねて、各種の仕事をてんてんとしたあげく、下請け経由でNECの衛星事業部に。
そして田舎にホールが出来たと言うことでの帰省。
いつの間にか各団体で金太郎飴のような位置にいた・・と言う雰囲気です。

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音響歴 / 2006/11/08 22:03
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はてさて、音響技術者の花形というか、コンサート会場などででんと中央に座っているのは俗にミキサー、詳しく言うとミキシングオペレータ、あるいはミキシングエンジニアとよばれる人たちですね・・
やっている作業は各楽器の前のマイクロホン(直結の場合も)からの音声信号を「ミックス」(ミキシング)をしているわけですが・・
んで、彼らの前に置いてあるでかいつまみだらけの機材・・これもミキサー(あるいはミキサー卓、ミキシングコンソールなどとも)とよばれます。(まぁ最近つまみの少ないデジタル卓も増えてますけど・・)
まぁ音声信号をミックスするための機材と言うことなんですが・・

確かにミキサーというのは電気回路的にはサミングアンプ(加算回路)の化け物で、各入力回路の信号を加算しているのですけれど、実際に音楽的に、あるいは音場制御的に何に腐心しているのかというと、「如何に混ぜないか!」・・なんですよね・・
定位、中心周波数帯、マイクアレンジなど、如何に音が混ざらないかに細心の注意を払っている・・
なのに「ミキサー」・・

非常に皮肉というか、初心のうち、大変に混乱させられるところでもありますね・・
かといって別の候補はといっても定着したものはなかなか・・いまさら音声調整卓つっても・・定義としてはもっとも正しそうですが・・^^;;
音響総論 / 2006/11/08 13:39
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 さて、お急ぎの方も、そうでもない方も管理人ikataroの仕事でもある舞台音響とその周辺の技術や人間模様に関する話題にお付き合いください。
 意外なことにこうした話題のブログは少ないのよね・・
 まぁ舞台音響と一言で言ってもプロダクションと組んで大型コンサート(アリーナなど)で巨大システムを振り回す仕事もあれば、演歌歌手にくっついて地方の小屋を丹念に回る仕事もあり、かと思えば商店街の売り出しでの民謡ショーや歌謡ショーの仕事もある。
 神社のお祭りでの郷土芸能なんてのもありますね。
 こうした俗に言うPA系、に対して小屋付きの音響さんと呼ばれる人もいます。
 これも公共ホールでの役所の人だったり、委託業者さんだったり、また商業劇場でのプランも含めた音響さんだったりします。
 近年増えているのがMA系の仕事ですね。ビデオとの絡みの仕事です。
 伝統的に音響のイメージはレコーディングスタジオのミキサーというものですが、DTMの普及により大型スタジオは滅多に使われなくなってきて、微妙な位置づけにいるようです。
 また、演劇に録音素材を使って、あるいは生素材を使って効果音をつける仕事を正しくは音響効果家といいますが、演劇系の人が単に音響さんと言ったときはこの人たちを指すようです。

 とまぁ、職業分類を紹介しようと思っているわけではないですが、こうした仕事の話題、特に技術的な話題、気がついたアイデアやアプローチ法など折々に取り上げたいと思います。

 おっと、簡単に自己紹介を・・
 地方の小屋付きで立場は地方公務員です。
 日本舞台音響家協会常任理事、秋田県音響技術者協会副会長、FBSR会運営委員をさせていただいています。
 一級舞台機構調整技能士
口上 / 2006/11/07 16:42
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