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サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
管理人の性格上しばしば脱線するかも知れませんが・・
なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
まぁ、お互い直接会ったときに気まずくならない程度にね!

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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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世の中、波動と言うと怪しげなエセ科学だったり、一聴に値するものだったりなかなか難しい言葉である。

波動スピーカーもその例に漏れず、単に位相面でのコヒーレンスを取っただけのものを波動スピーカーと称したりする例もあるようなので、悩ましい言葉なんだけど・・

さて、キャノンの技術顧問などを歴任された寺垣武氏が設立した株式会社寺垣研究所と言う組織がある。
各製造メーカーなどに技術アドバイスをしたり、技術者の資質教育などに携わっているようだ。

その寺垣氏の考案したレコードプレーヤーは超弩級の音がすると言うことで一時評判になったものだ・・

さて、その寺垣氏が発表した波動スピーカー・・コーン紙やダイヤフラムはみえない・・湾曲したバルサ材を直接駆動するドライバーがあるだけ・・
そして、そのバルサ材を直接振動させて音を出しているわけではない。
バルサ材の端面でドライバーに接し、バルサの材の中を通る音として伝えている。

これがまた素晴らしい音なのだと聞く。
つまり、分子素材の中を伝わるエネルギーとしての波動を使っているので通常の音圧概念では説明できないようだ・・

肝は材に曲げ応力を掛けることで、薩摩琵琶の製法もそうだと聞く。
曲げ応力を掛けないと伝わらないとのこと。

そこで話ばかり聞いていても埒が明かないとビニールの下敷きとオルゴールを準備した。

オルゴールの筐体に下敷きの端をまず通常簡単に想像できる面接触してみる。

意外や音量に変化はないし、大して音も変らない。
これはスピーカーユニットを解放で使用したときに近似と思う。

次に下敷き端面(切り口の薄い部分)、これをやはりオルゴール筐体に直角に付き合わせるように接触させる。

これまた全く音は変らない。

次にその状態で下敷きに力を加え、ぐっと曲げていく・・すると・・なんと驚いたことに華やかで厚みのある音が大きな音量となって響きだす・・

続いてその下敷きに打楽器などのミュートの要領で手を当てて音を止めるべく試みる。通常の面振動であればこれで覿面に音は止るか音量の著しい低下を招くはず・・

が、全然落ちない・・

たいした大きさではないので全体を回しながら指向性のチェックをすると殆ど指向性はないことに気が付く・・

また、下敷きの凸面方向より凹面方向で聞く方が若干豊かである。

さらには距離を放してもあまり音量が減衰しない・・

鈴虫の出している音、あの音響出力を鈴虫が消費しているかと言うと疑問・・よくあるように、ホールに紛れ込んだコオロギ・・恐ろしいほどに轟きわたる音色を響かせるが、その同じ音を通常のスピーカーアンプ系で駆動したらどうなるか・・かなりの出力を喰うに違いないが、そんなにコオロギはエネルギーを消費しているか・・

そのことを考えたとき、地球環境に対し決して少ないとは言えないエネルギーを消費しながらライブをやっている身としてはちょっと考えてしまうのよね・・

ということで、今回の実験。オルゴールは百均の315円のもの。下敷きに至っては100円もしないか・・

是非とも諸兄もご自身の手で実験されたい・・またその結果をコメントでも寄せていただければ幸いです。
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音響総論 / 2007/04/26 12:44
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さて、ボーカルの拡声にディレイを施して定位を集約し、高い明瞭度を稼ぐ・・というのはよく知られた手法・・だけど・・
歌う側から見たときどういう印象になるか・・

従来のシステムではまずモニタを上げ、オ~来ている来ている・・などとチェックし、軽く歌ってみていいんじゃない?
これにハウスを足したとき、返りの性で明瞭度が落ちるのだがこれはまた非常に音に包み込まれたような感じでもある・・自分の声がぼわ~ん・・となるのだな・・
オーディオ的にはまずいかな・・などと思うのだが・・ボーカリストは本来ナルシズム的傾向があるため、自分の声で自分が包まれることに快感を感じる・・と言う要素があることを見逃してはいけない・・
また、通常ライブハウスや地方の小さなジャズクラブなどを回るときはディレイなどと言う概念を知らない所での仕事も多い・・勢いそういう音で経験を積み、常識として固まってしまっている・・と言う問題もある・・もちろん個人差が大きくて、人によっては説明を聞いてきっちり新しいことにチャレンジする人ももちろんいらっしゃるが、腕の良い大工ほど慣れた道具に固執するし、また出来栄えが良かったりすると言う点を考慮すると大概は従来の音傾向を好む・・と言えると思う。

そこにディレイを持ち込むとどういう反応が帰ってくるかと言うと・・「あんた!ちゃんとPAしてるの?全然音が寂しいじゃない!・・」となることは必定・・

そりゃそうだ・・まるで生の様にクリアに歌い手の大きさそのままの拡声をしているんだから・・などと音響的説明をしても大概どんどんその場の雰囲気は悪くなる・・結果、お互いに信頼感を作れないままの現場になってしまう・・

このディレイをきっちり合わせ込んだときに歌い手からどういう印象になるかと言うのは大変に興味深く、また難しい問題である。
まるっきりの新人なんかだと、経験がないのでそういうもんだ・・で済むんだけど・・

まず、自分の生の声がそのまま自分の位置で少々大きくなっても、マイクが生きている感覚がつかみにくい・・と言う問題が一つ。
もちろん、モニタでの確認は出来るんだけど・・PAがなってないみたいに感じる・・
自分の回りがスカスカして感じる・・確かに余分な付属物を減らしているからなぁ・・
明瞭に聞こえているがすっぴんを晒しているような心もとの無さを感じる・・う~ん・・これは女性ならよく分かるんでしょうね・・

と言うことがあるので、ディレイを使ったボーカルの拡声は特にジャズ系の経験の長いボーカリストほど、そこら辺の包まれ感を損なわないように注意しないといけない。

まぁ、スピーチなんかでは素人さんだと緊張しにくくて良いんですけどね・・

自分で確認したときに「お~すっきりさわやか!」と言う奴から、ほわんとあたたかく包まれるような印象になるように若干EQを操作したりディレイ値を微妙に調整してやった方が喜ばれることが多いね・・
音響総論 / 2007/04/23 09:16
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さて、ディレイをもう少し考えてみるかな・・

転がしでの使用を考えたとき、マイクとモニタ間距離として先に1.5mくらいの設置例を考えた。
non-Delayの場合、アナログでは音源である本人と転がしからの発音タイミングはまず同時。
これをそのマイクの正面2メートルくらいの位置にいる第3者(まぁ音驕慢がチェックのために立っていると考えてもらえば・・)から見ると音量差にも寄るが本人の声と転がしの間に散った音像イメージが先にくる。
もちろん、転がしの音をどんどん上げていくとコロガシ側によってくるんだけど、ハウリングの問題もあるし、そこはそこそこと言うものだ・・

この状態で、歌い手側から見た場合、1.5m分転がしの音は遅れている。
したがって、先のスレッドに述べた通り117Hzあたりでキャンセリングが発生している・・また、その倍数でも当然複雑にキャンセリングは発生する。
これだけでも結構難しい問題が出ているねぇ・・
特に男性ボーカルの場合、結構この辺りの厚みが声質に影響する。
とくに、自分の声が大きく変更させられたと言うイメージを持ちかねない・・
これは歌い手とのコミュニケーション上でも結構難しいよね・・

まぁ、そのこともあって、結構ボーカルモニタのチューニングには気を使うのだが・・

これを先の第3者的感覚で、「お!ディレイを掛けるとぴったり口元に音像が集まるぞ!」と言ってディレイを掛けるとどうなるか・・

まぁ第3者として聞いていると確かにぴったりする。
これがFOHとしてのものなら、自分の声が途中でそのままブーストされて整合性を持つのだが・・
歌い手からすると、ディレイの分、モニタが遠くなるのよね・・
そこにスピーカーがあるのに遠い・・

というわけで、モニタに関してディレイを施すときは非常に気を使う。
特にダンスものだとリズムを狂わせる原因にもなりかねないし・・

まぁ、インイヤーモニタシステムなら関係のない話ではあるけれど・・
セッティング / 2007/04/13 17:12
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録音においてディレイはかなり有効で、音像の見通しをよくするために役に立つ・・これは既述のとおり・・
が、PAあるいはSRの局面では一概に言い難いことも結構ある。

例題 サイドフィルだけの拡声の場合・・
もし、ディレイシステムを全く使っていない場合、ステージ上にFOHを積みあげるならサイドフィルはそのクラスターに一体化するともっとも明瞭度が高くなる・・これは発音源における時間差を最小化しているので理解できると思う。
が、この時点で10間間口の舞台なら9/340で単純計算しても27msecぐらいの遅れで歌い手(あるいは喋り手)に遅れたモニタ音が返ってくる・・
これは耳の良い人には遅れが気になるぎりぎりのライン・・位相的にはすでにコームフィルターが発生する・・つまり自分の声がフェイジングされたように感じるということ・・
まぁ、これが微妙に気持ち良いと言う意見もあるのだけれど・・つまりノーディレイでさえ遅れの問題がつきまといだす・・ということだ・・

これでサイドフィルと転がしの同時使用だとコロガシを遅らせた法が整合性が高い・・と、オーディオ的にやっつけるべきかどうか・・ミュージシャンの音感度にもよるので何とも言い難い部分になる。

自分の声を基準に考えた場合、転がしでさえ実は遅れて届いている・・スタンディングの場合だとノーディレイで1.5m弱離れると計算すると4.5msec・・理論的にはズレは気にならないはずだが、1.5mずれると逆相になる波長はその倍の波長・・故に3mの波長の波となると113Hz・・
男性ボーカルでは結構うるさい領域・・
これにディレイを掛けたらもっと複雑・・

そもそも、FOHにディレイを掛けたとき、ノーディレイでは最も整合性の高い設置位置だったサイドフィル・・こいつの立場はどうなる?

合わせてディレイを掛けるべきかどうか・・
でもノンディレイでさえ27msecずれて聞こえている・・これにディレイを掛けたら素人でもあれ?と首をかしげる代物になる・・

で、転がしがあったときはもっとそのズレは顕著になる・・

さて、諸兄!どのように処遇されますか?(あ!インイヤーなら簡単と言うのは却下!)
セッティング / 2007/04/10 10:00
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AVといってもアダルトなんたらではない・・
Audio-Visualのこと・・
この言葉が出始めたのはVTRの普及以後のように思う・・あ!やっぱりアダルトも関係有るかも・・^^;;

まぁ、有名なVHS=β戦争のことはともかく、それ以前の秋葉原の主流はオーディオと無線、そして白物家電であった・・
オーディオ専門店が何店舗もあったし、パーツ屋も結構繁盛していたものだ・・秋葉原デパート隣のラジオストアは通り抜けが大変だったもんね・・

JBLの4350を聞いて「お~!」などと言ってたもんだが・・

小さな変化はテレビゲームの普及から発生したように思う。
そう・・あのインベーダーである。個人的には全く興味はなかったが、あのゲームを打ち込むのだと言って職場の先輩たちがTK-80ボードを使い、ピコピコとやり出した・・そのころからコンピュータ用のパーツが増えだした・・

家庭用のVHSビデオが普及しだしてAVなる言葉が出始めたのはFM変調でステレオ録音の出来るVTRが出たあたりかな?
そしてウォークマンの出現・・
これによりリスニングルームという言葉は死語になった・・

電車内でシャカシャカ言わせる層が出現し、純粋にオーディオを聞くという行為が少なくなった・・そして、お父さんたちはオーディオ機材とともにゴミに追いやられた・・

そして追い打ちはCDの出現だったと思う。
最初こそオーディオセットに収まっていたが、その取り扱いの簡便さからCDラジカセに、CDウォークマン(の類)にシフトしていって、リスニングルームで真剣にオーディオに向かい合うというちょっとすかした趣味は完全に懐古趣味のものとなった感がある・・

音楽はそれとともに非常に手軽になった・・音楽の存在もお手軽になった・・オーディオはごく一部の富裕層と超マニアを除いて趣味として殆ど成立しないほどになった・・

今秋葉原に行くと非常に居心地が悪い・・
ラジオデパートは4階にあった高級オーディオ店もなくなり、2階にある我らプロオーディオ関係者になじみのあるトモカさんを除いて異次元に迷い込んだかのようだ・・

現に私がトモカに向かってエスカレータを上っていると周囲の若者が異物でも見るように私を見る・・

「君たち君たち・・この建物の名前をちゃんと見ているのかい?・・」っと、言いたい気持ちをぐっと堪えなければいけないのよね・・

大型の郊外型電気店に行くとありとあらゆる電化完成品を売っている・・

そこで扱われているアイテムはまさに業界の縮図であり、流行やその時点での勢力マップを示している・・

で、オーディオコーナー・・
そこには何時間たたずもうと店員が寄っても来ない・・
ポスターにアナログプレーヤーの写真が堂々と飾ってあってもそれはイメージだけのようだ・・
まるで昔の電蓄に毛の生えたようなプレーヤはあっても、ポスターに貼られているようなしっかりしたプレーヤは今や専門店の店頭でしか見られない・・あとはDJ用のとにかくトルクが強ければよい!というタイプのもの・・これとて総合電気店には見られない・・(楽器店だな・・)

世の中サラウンドばやり・・
でも必ずオーディオはおまけ・・5:1だろうが7:1だろうがおまけ・・
怪物が飛び回り、ジェット機が旋回し、迫撃弾が周りを打ち尽くしてさえくれればいいのであって・・オーディオ自体の趣味ではないからならぁ・・

さて、なんでこんなにオーディオは肩身が狭くなったんだろう・・
リスニングルームが普通の会話になることはこの日本ではもう無いのだろうか?

ライブと称する大型コンサートに行くとタレントが顔を出しただけで観客総立ち・・あれほど巨大なシステムでも歓声で歌詞なんか聴き取れやしない・・で、結局ますますシステム音量が上がり難聴因子が増えてしまう・・
なんでバラードでさえ立上がって聞かなくてはいけないのか・・いあや・・そもそも共時性を求めているだけで誰も聞いてないのかなぁ・・

諸兄は如何感じておられますか?
雑談 / 2007/04/06 17:31
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ロック小僧だった50代くらいの人にとっては忘れられないギタリストの一人、成毛茂氏の訃報に接した。

たまたま、遥かな昔の自分たちのバンドの演奏をチェックする機会があった。当時(昭和53年頃)の厚木の新星堂楽器店の地下スタジオに、R&Pの初期の頃の3段積みアンプがあって、これをフルアップにしていつも練習してたさ・・

このアンプに最初に正しい評価を下した人が成毛茂氏であった。
マーシャルやハイワットに対向することが出来る国産アンプはこれだけだ!っとね・・

R&PはRolandとパイオニアの協力の下に国産スピーカーとしては初めての高出力高耐入力スピーカーとしてギター用で103db/m/wを確保して、アルニコマグネットに冷却構造を持ち、200w程の耐入力も併せ持っていた・・
当然これはPA用途にも使えると言うことで、結構な数のカンパニーが自作ボックスに入れたり、4550などのボックスに入れて使用していたものだ・・

これは、国内各社のスピーカーづくりに大いに刺激となったものだ。
YAMAHAなどもこれ以降、PA市場に本格的に乗り込んできたように思う。

これ以降、JBL、EV、GAUSSなどのスピーカーが主力となり、いつの間にかTURBOに代表されるプロセッサータイプのMID-HIGHボックスの時代となった。そして国産スピーカーはすっかり忘れ去られていたわけなのね・・

さて、成毛氏・・空ピック奏法や沈身、浮身などのリズム解析と、日本のロック界の発展に忘れることの出来ない貢献をした人であったとおもう。評価はともかくメジャーには乗り切れなかったのだけれど・・
雑談 / 2007/04/06 12:47
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