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サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
管理人の性格上しばしば脱線するかも知れませんが・・
なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
まぁ、お互い直接会ったときに気まずくならない程度にね!

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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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 さて、先般、クラシック系のイベントで行ったアプローチ法を紹介しよう。

 このイベントは会場=ビアホール、ジャンル、ギターデュオとパーカッションアンサンブルを含むクラシック系のイベント。
 飲食可で有ることもあり、SRが必要と判断した。ギターデュオとパーカッションの合同演奏もあるし・・

 パーカッションはドラムキットのタムをボンゴに、フロアータムをジャンベに、スネア代わりにコンガ。キック代わりにカホン。

 まぁ、マイクアレンジは人それぞれかと思うので、詳述はしない。

 問題は会場の使い方を横広がりにしたこと。

 会場のサイズは10×20メートルくらい・・タッパは5メートルくらいの会場。
 エントランスは別途付属して結構メイン会場とは結合しているタイプ。

 湖に面しているので、長径方向はガラス。
 短径部もガラス・・っと、かなり反射も共鳴もきついタイプの会場。

 さて、最初は長径方向にステージ・客席を配する通常のスタイルを考えた・・

 が、今回殆ど音響予算はない。

 使えるスピーカーは、某成田の商社の扱っている安価なプラスチック筐体の、NEXOをパクったようなホーンのものか、SX-200。

 どちらにしても10メートル程度までは使えるが、それ以上はプレッシャー、ベロシティスレッショルドに引っかかる。
 今回のような残響、反射ともにきつい会場では往生する。
 それ以上に生音がへたるのよね・・

 で、ステージを短径方向にすることを考えた。

 この場合、横広がりの客席構造になるので、まず、ステレオイメージの問題、聞こえない楽器が出る可能性の問題がつきまとう。

 で、管理人は考えた。

 そもそも、人は自分が見ている状況からすべてを規制されている。
 つまり、自分が座っている位置から見える楽器が聞こえることが第一。見えない楽器についての意見はあまりない。

 難儀してステレオにしても短径方向にステージを持ってくる関係から十分な効果は得られないし、ただでさえ狭い短径方向に、ステージとミュージシャンを配し、更にその前にハウススピーカーなど言語道断という状況。

 で、作戦。

 ライティングも使いたいので、バックサスは如何っすか?とばかりに演奏者の直後ろに足場を2段組むことに。

 そいつの上天板にスピーカーを置くことにしたのだ。

 ただしセンター。

 なぜにセンター?

 以前にも書いたが、人間は視覚に縛られる率が非常に高い。

 よって、演奏者よりも後ろにあるスピーカーの出す音は、それ以前に出た演奏者の生音に縛られる。
 よって、モノ出しでも演奏者の実立ち位置にリスナーは定位を感じる。
 つまり、ステレオである必要はない。

 ただし、反射のきついガラス面を避ける意味でも下向きの角度が極めて重要。

 横長径方向にも、SXの3台位を使えれば十分にカバー可能・・

 結果は大成功。

 肝はナチュラルディレイを使うこと。

 確かにハウリングマージン的には厳しいものがあるが、結構皆さんだってハウスのスピーカー前で喋ったりすることを考えれば何ほどのことはない・・

 誰もスピーカーを意識することはなかったしモニターも兼用できてしまう・・
 営業施設内でのイベントだったので、仕込時間も厳しいものがあったし、その制約の中で、モニターも減らしたかったし、結局ミュージシャンが聞いている音をリスナーにも届けようと言う作戦なのだ。
 結構音圧は稼げていたわりに、スピーカー臭さは無い。演奏者も概ね好評。
 全くNoSRだったクラリネット組は、観客の多さに音が吸われてきつかったとの話・・
 これは本人たちに気が付かれないようなSRを次回は工夫することにしようと考えた。これも腹案はあり・・

 まぁどこかでだまされたと思って使っていただければ幸い。
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音響プラン / 2008/03/20 01:41
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 さて、否も応もなくデジタル機材は増えてくる。ここに好き嫌いの余地は無いよね・・

 筆者お得意のディレイを駆使したオペレートをするにはデジタル技術の恩恵無しには、為しえないし・・

 さて、SPD/IFの場合はその信号自体からクロックを生成する規格ではあるが、それでも精度の高いクロックを利用できるに越したことは無い。
 また、AES/EBU規格では正式に外部クロックが利用できる。

 そのクロック・・これ自体の規格は通常カタログ等には

 BNCアンバランス/5.0Vp-p/75Ω/矩形波

 と記載されている。

 皆さんなんとも思わないで、「へ~!」とBNC接栓を購入してきて75Ωのケーブルで作ったりしているのではないかな?

 で、この規格・・なんでこういう規格が選ばれたのか・・そのルーツを探ると意外な所にぶちあたるのだ・・

 このデジタル伝送の規格がまとめられた頃は20年ほど前の話で、ちょうどネットワークの興隆期にあたる。
 LAN規格が10Mが高速で、内臓HDを使うより、ネットワークを使った方が早いぞ!などと言われていた頃だ・・
 初期のLANの規格には3方式が有った。

 10BASE/5、10BASE/2、10BASE/Tである。

 10BASE/Tは今主流の100BASE/Tや1000BASE/Tにも通じており、ハブを介したスター結線と呼ばれる結線を可能にしたもの。これは当時はハブが高価なのと、ハブから先は100m程度の延長しかできなかったことから、部署内のLANなどに多用された。

 100BASE/5はイエローネットなどとも呼ばれ、黄色い太い同軸ケーブルでビルを貫通する基幹として使われた。こちらはバス型のネットワークで、ケーブルの外から心線まで届くように針状のものをねじ込むツールでバスに分岐をぶら下げるスタイル。
 ケーブルが太いので、部屋の中では邪魔だった記憶がある。
 もちろん延長距離を長くとれ、減衰も少なかったので基幹に使われたわけだ。
 接続にはアンテナ線用の太い捻じ込みの同軸プラグが用いられていた。

 さて、10BASE/2である。
 こちらは細目の同軸ケーブルを使い、BNC接栓で接続されていた。
 これもバス型の接続なのだが、ディジーチェーン形式でつながれた。

 で、具体的にはBNCのT型接栓の下脚部分をネットワーク機材に接続し、両手部分をディジーチェーンの接続に使う。

 T┬ーーーー┬ーーーー┬T
 機器   機器   機器

 と、こういう形だな・・等幅フォントで見てね・・
 で、端のTはなんぞや?と思った人!貴方は観察が鋭い。

 これはターミネーター・・(加州知事のことではない・・)、終端抵抗器と言う奴だ。当然75Ω。

 これが正しい10BASE/2の接続法。

 この規格、構成部材を入手しやすいと言うことで採用された。T接栓が入手しやすいかどうかは疑問だが、いずれネットワーク専門の店に行くと容易に入手できる。

 この時期、この容易に入手できる・・と言う点が重視され、巷間溢れていたこの規格をそっくりそのままデジタルクロックに流用した・・というのが正解らしい。

 う~ん・・ということはだ・・正しくはT型接栓を用い、終端抵抗をきちんと付けないといけない・・というのが公式の接続方法。いくらクロックジェネが高性能でも、接続で反射を発生していては処置がない・・ということだな・・

 が、デジタルの不可解さ・・SCSIの時もそうだったが、正しく繋いだから、正しく動くとも限らない・・と言うあたりが悩ましい所で、結局うまく動けばそれが正解・・
 なんじゃそれ!?

 と、役に立つかどうかは分からないが、クロック回りで不安定さに悩まされたときは王道としての、正しい接続法を知っているに限ると思う。
音響システム構築 / 2008/03/12 10:26
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 さて、グランドループ回りの資料を探していて見つけた以下のサイト

 http://www.miyazaki-gijutsu.com/series2/index.html#m0

 宮崎技術研究所というところで公開している資料集だが、9番、10番あたりのレポートは是非とも熟読しておいていただきたい良い資料だと思う。もちろん、それ以外のレポートも読んでおいて役に立つと管理人は感じる。

 また、グランドループ回りのノイズは、ノイズ研究並びに対策からすると低周波帯のノイズと言うことになる。
 対して高周波帯のノイズは全く別の対策概念が必要で、ここらに関してはミキサー卓メーカーのCADAC社の公開している資料が詳しい。代理店である音響特機さんのサイトに、邦訳された資料が有るので、これも機会があったら読んでみて欲しい・・

 さて、宮崎研究所のレポートにも載ってはいるのだが、ノイズ面で事故を起こしたくないと言うときに、グランド切りのケーブルを使用しても、電源の相を合わせ込んでも不可解なトラブルが残ることはままある。特にスイッチング電源に任せたデジタル機器などではどう結線してもグランドに電位が発生することがあり、ノイズ源となることが多い。ましてやアンバランス出力機器ではなおさら・・

 こういうときに特にNHKさんが多用するのだが、トランスによるアイソレーション(絶縁)が有効。

 複巻きのライントランスを機器間結合にもちい、グランドの結合を断ってしまうと言うもの。

 トランスは磁気結合はしても電気的な結合は直流レベルではあり得ないので、グランドループを断つ目的には大変に都合が良い。

 よくあるやり方はマルチボックス内にトランスを組み込んで、分岐すると言うもの。

 昔はタムラのTK-10やTK-20を良く使っていたものだ。

 ルンダールだのジェンセンだのといった高級トランスを使わなくとも、しっかりとしたノイズの少ない仕事には準備しておくに限ると思う。

 もっとも、音が鈍るだの低域特性が良くないだのといった注文は有るだろうが、仕事としての確実度を確保する意味で、音質以上にこだわるべきものは有ると思うんだが・・
音響総論 / 2008/03/10 11:27
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 以前書いたのか書かなかったのか、記憶が定かではないので、もしかして重複したらごめんなさいですが・・

 以下、ちょっと十分な経験のある人には当たり前のことかも知れないけれど、あるいは知らない人がいたら参考にしてねと言うことで・・

 スピーカーからノイズが出てる!って事は実に音響屋にとってはいやなことで、会社の倉庫で念入りにチェックして乗り込んだにも関わらず現場でノイズに悩まされるってことはよくある話・・
 ホール仕事でさえなんで?と言うタイミングでノイズが来やがる・・

 非常に大きな原因の一つに、グランドにまつわる問題が有る。
 以前、痺れる思いなんて話題でグランドの相の話をしたと思うのだが、まさにそれがそのままノイズの原因でも有るのだな・・

 全部の機材の電源の相を電源コンセント単位できっちり合わせ、そこのコンセントでシャーシグランドには変な電圧は出ていない!・・っときっちり合わせ込んでも、なぜか違う機材のグランド同士で数ボルト・・場合によってはそれ以上の電圧が発生してしまうことが有る。
 さんざん注意して合わせ込んだのに何故?ってもんだ・・

 電圧がある以上その機材同士を結線するとシールドラインに必ず電流は流れてしまう。これは世の理。
 電流が流れる以上必ずそれはノイズになってしまう。

 この問題に真っ先に気が付いたのはアメリカの映画業界だった。

 映写機とスクリーン裏のパワーアンプとで結構距離が有るし、当然そこで電源の相の違いの問題に気が付くことになったのだな・・そしてそれは取り切れなかったと言うことだ。

 で、信号線のシールドを片方外すと言う方法が編み出された。

 どういうことかと言うと、バランスケーブルで(まぁキャノンケーブルと解して良い)非常に古い時期の製品はコネクタのケースと1番ピンが結線されているものが多かった。
 これが何を意味するかと言うと、サーキットグラントとケースグランドが結合されてしまう・・と言うことだ。
 当然、ケース経由のグランドループまで発生する原因。

 で、現行製品でマイクケーブルと称して売られているものはさすがにコネクタケースは1番ピンとは結線されてはいない。
 が、一番ピンは当然結線されている。

 ここが悩ましい所・・こいつ・・ラインケーブルに使うとノイズ源となる。あ!正確にはノイズのルートとなる。離れた複数の機材間でグランドの電位差があるのにそれの通り道となるわけだからね・・

 ということで、ここでその電位差の通り道をどうしてくれようか!と考えられたのが、入力側のシールド結線を外してしまえ!と言う奴だ。
 外来ノイズ対策は出力側の機器のグランドで行えば十分。まして出力インピーダンスは低いので、若干の外来ノイズはその低インピーダンスで吸収されるとも言えた。入力側はインピーダンスが高いので不利だよね・・

 ということで、昔のYAMAHAなどのアンプメーカーは律義にグランドリフトスイッチを付けていてくれたものだ・・するとマイクケーブルを結線に使っても、一番最後の受けての機種であるアンプでグランドをカットしてノイズ対策が出来たわけだ・・

 で、正しくはライン機器の間で全部それをした方が電源ノイズ上は有利。
 なら、全部のケーブルを♂側でカットすればいいじゃないか!ってなもんだがこのケーブルをマイクケーブルに使えなくなる・・って問題が有る・・

 なにせマイクはまっとうにグランドと直結していない・・(人の体だったりするし・・・)と言う問題と、ファンタム電源の供給にシールドを使っていると言う問題だな・・
 よって、市販ケーブルの殆どはマイクラインに使うことを前提に売られているので却下!となってしまうのだ・・
 また、これをカットしてしまうとアンバラ機材との混在時に、音が来ない・・と言う悲しい結末にもなる。

 我々が業務で機器を接続する場合、必ずこういう対策を施すことでグランド由来のノイズの問題から解放される一助となるはずなのだが、結構聞いてみると知らない人も多いよね・・D.Iなんかにグランドリフトスイッチがついている理由もそれだが・・

 国産機材を購入してもここら辺のことをマニュアルに記載しているメーカーはないが、Behringer社のコンプを購入した際、電源のこととこのグランドループに関して推奨接続法として記載があった。

 これは非常に親切且つ良い啓蒙になると思うのだが、あまり読まない人も多そうだなぁ・・

 ということで、ノイトリックからオンオフスイッチ付きのコネクタも出ていたことだし、なら♀側に位相反転スイッチ、♂側にグランドリフトスイッチのついたコネクターを常備したケーブルが標準になってくれれば多機能で良いなと考える無精なワシ・・
音響総論 / 2008/03/02 09:51
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