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サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
管理人の性格上しばしば脱線するかも知れませんが・・
なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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 かなり前の話になるが、パソコン通信の時代の話・・
 ある映像系の会社の技術者の方から、ゲーム用の音楽の録音で、同時にCDも作るので、CDグレードで録音をしたのだが、肝心のゲーム用にサンプリングレートを落したらどうにも音がよくない・・どうすればいいのだろうか・・と言う相談があった。

 で、管理人は考えた・・

 更にむかしのテープ録音の頃・・生音を一気にカセットで録ろうとするとダイナミックレンジがついて行かず、たいそう扱い難いと言う経験をした・・ピークに合わせるとレベルが低く、かといってレベルを上げると頭を叩きやすい・と言う奴だな・・それでも結構録ったけど・・^^;
 で、一旦オープンなどで録音し、それからカセットに取り直すと、ダイナミックレンジが適度な大きさになるので扱いやすくなったものだ・・

 生の音源のダイナミックレンジは130dbとも言われる・・まぁ実効40db程度であっても最初の敷居は高い・・
 しかし、一旦オープンに録音されたものはナチュラルコンプも含め、30-40dbくらいに納まっている・・ましてメーターで管理されているし・・
 これをカセットに再録音するのはレベル管理がしやすいのは明白・・カセットのおいしい所が使いやすくなる・・

 この原理を応用すればよい。

 デジタルデータのままサンプリングレートを落すとかなりのオーバーサンプリングしても所詮データの欠落が発生しやすい。
 ならば、CDグレードでもダイナミックレンジはその範囲に納まっているわけだから、アナログアウトしてゲーム用のレートでリサンプリングした方がいいのでは?と回答した。

 で、試した所まずまずの結果だったとのこと・・

 いまでこそ良いサンプリングレートコンバータもあるとは思うが、デジタルデータであっても時にはアナログを経由した方が良い結果が出ることもある。

 物の本にはスタジオワークでも録音は各chともデジタルで録るが、ミックス(正確にはトラックダウン)時には、各chの出力をアナログアウトし、専用のサミングミキサーを使って2chにリサンプリングしてマスターを作るんだそうな・・

 これはミックスするときにダイナミックレンジがミックスのch数分ずつダウンしてしまう・・というデジタル特有の欠点を回避するためだとか・・

 ということは、相当のハイビット録音とサミングアルゴリズムを使わないとデジタルミックスと言うのは音が悪化すると言うことだな・・

 じゃあデジタルミキサーは音が悪いのか?と言う疑問にもつながってくるなぁ・・

 どうなんでしょ?

 管理人はデジタルミキサーの使い勝手が瞬間芸向きではないので嫌いであまり現場では使わないのだが、所有している人は試してみて欲しい。
 単独の音源を拡声しているときは当然音が良いものが増えただろう・・が非常に多くの音源をサミングしているときの各chモジュールの音が痩せてしまう・・ちょうど安価なミキサーで音源数が増えると電源がへたって音痩せするみたいな現象が起こらないだろうか・・?
 これがサミングによるビットが食われる現象なのだけれど、それを回避できるほどサミング部にハイビットを割り当てて演算できるほどの設計がされているか・・
 それによって信頼できるデジタルミキサーかどうかが分かるように思われる。

 おっと、デジタルミキサーが得手ではないにしても悪だと思っているわけではない。
 デジタルならではのアプローチ手法も各種使うし、そもそもリバーブもディレイもデジタルならではの恩恵だと言うのはよく知っていて、あえて問題にして見ているわけだ・・

 で、話を戻すと、今のご時世・・殆どの音声データはPC上で処理してしまえる・・

 でも、やたらにプラグインを突っ込んでCPUの消費量を気にしながらEQしたりコンプしたりするより、一旦アナログアウトに出してアウトボードを使って音の整理をして再度取り込んだ方が手っ取り早く良い音になったりする・・
 CPU的にも余裕があるし仕上がりも早かったりするのよね・・

 デジタルだからデジタルで完結しなければ・・と言うドグマにとらわれるとドツボに嵌まることもあるよな・・と思うのだな。
 まぁ、管理人のように一般の事務室内で音声データも処理しなければ・・と言うときにはさすがにアウトボード系の機材は持ち込めないので、勢いPC内での処理に頼ってしまうんだけどね・・
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Recording / 2008/04/20 09:43
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これは和太鼓からヒップホップ、民舞に新舞踊と言うバラエティに富んだイベントでの事例。

ハウスは小屋常設のポータル仕込みのシステム。
これに前サイドと中サイドフィルがあり、一番ステージ奥の左右に音像基準のためのスピーカーが置かれているというまぁ、よくあるセット。

ここでその小屋のオペレータ嬢のスキルアップもかねてちょっとしたアプローチを試した。

まず、音像基準のスピーカーのセットアップをきっちり行う。
これは出演者にとっても観客にとっても基準なのでどこからでも聞こえないといけない。よって設置角度には気を使う・・が、まぁこれはある程度の経験の有るエンジニアなら誰でもハウスシステムのセットアップで経験していること。

で、ステージ中の音をすべてカットして、スペアナを持ち込んでチューニングを開始。
なんでステージ内でハウスのチューニング?

ここが味噌ね・・

演奏者が自分の音が聞こえなくなる一番の原因はハウスの回り込みで自分の音がマスクされてしまうことが一番の原因とは以前書いたと思う。
これはモニターに対しても言えること・・
よって、ステージ内に対するハウスの回り込みのキツイ帯域をカットすることで、ステージ内がすっきりした感じに変ってくる。
ステージにこんなに回り込むからにはハウスでもどうせキツイ帯域。

一通りチューニングして客席内に移動しチェックすると案の定結構使える音になっている。

この状態でステージないのサイドフィルなどを生かすと、でへへ!結構聞き易いじゃない・・となるわけだ・・
件の小屋付のオペレータ嬢・・え~この小屋でこういう音になるんですねぇ・・と驚いていたけれど・・つまりはアプローチの方向を変えてみたわけだ・・

あとはあまり作り込みすぎないようにサイドフィルのチューニングをさらっと行って終了。

これは、逆アプローチとしてハウスを全く切った状態でFB系の音をハウス席で聞いてみて(あ!アリーナみたいな巨大な所は別よ・・)、いやに客席まで回り込んでくると言う音をカットするやり方にも使える。
ハウスへの悪影響を押さえられるし、そもそもそんなに客席側に漏れるほどステージ内が飽和している・・とも考えられるわけだ・・

まぁ、各々いろんなアプローチ法があるわけだが、ちょっとした見方の変更で、現場作業がスムーズになり、また狙った音に仕上げやすくなるものだから是非一度試していただきたい。

おっと、スペアナは今回は小屋に有ったポータブルのもの。FFTソフトをモバイルパソコンに仕込んで簡単なマイクで測定してもいいだろうし、フリーソフトでもスペアナ系は結構ある様だから探してみて欲しい。片手でも持ち歩けるくらいが扱いやすいか?回り込みのキツイ帯域が分かればよいのであってキャリブレーションしてある必要はない。
セッティング / 2008/04/05 09:48
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