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サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
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なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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先日、クラシック専用ホールでのコンサートに珍しく純粋にリスナーとして鑑賞させていただいた。

そのホールはクラシック専用ホールとして作られ、パイプオルガンまで設置されている。

楽団は定評あるウィンドオーケストラなので、気持ちよく聞けたはずだった。

取れた席はまったくのセンターと言っていい席で、おおよそホール長径の2/3ほどのところ。
リスニング的には最良の席の一つのはずだった・・よね?

演奏が始まって第一に思ったこと・・リズムが悪い・・どうにも割り切れないタイミングで音がいくつか飛んでくる・・
サックスとクラがほとんど聞こえない・・思いっきり叩いているテンパが聞こえない・・マリンバも聞こえない・・金管はいきなり大きく入る・・フルート陣もエラくでかい・・

また、楽器の芯はことごとく抜けている・・

先般の記事でも述べたが、一次反射がないと楽器の芯が抜けたように聞こえる・・
これは実際に観客席で聞いている楽器音の生音と思われている音の実はほとんどが一次反射音であることによる・・

ということはだ・・一次反射が私の座った席に殆ど届いていないと言うことになる。

で、探したね・・そこが鏡だったらステージ上のオケが見えるだろうところを・・

そしたら驚いたことに殆どない・・パイプオルガンを設置している関係からステージタッパはかなり高く、床面と殆んど平行なのでリスナー側にはこない・・
で、つづく客席天井面は私の後ろに焦点が向かっている。
ステージ天井を経由して二次反射で届くかと思われたサイドウォールはその天井からの一次反射部分を吸音する仕様に変形している・・客席の横の前半分を吸音仕様にしてしまったのだな・・

お~~い!・・俺のところに一次反射波とその補助は全く届かないぞ~~!と思ってしまったのだな・・

最悪、一時反射面がなくても届く金管楽器と、天井反射がちょうどいいフルートだけが大きく聞こえたわけだ・・

さて、こうやって考えてみると、建築音響は、かなり・・相当に生演奏を変形していると実感した・・

「生音」だとか「原音」だとかの原理主義の人にはぜひともこの音を聞いてほしい・・
半端でなく、「生演奏」を邪魔しているのだな・・

我々が楽しみたいのは「生演奏」であって、「生音」でも「原音」でもないのよね・・

ちなみに、管理人であれば今回のコンサートをより楽しく聞いてもらうためには、同じ会場でならせめてサイドの吸音設定は、前半分ではなく、後半分で調整したと思う。

なお言うなら、ステージ上部からDPAなどをたらして上に音が飛ぶ楽器と木管系を補助。

この吸音面と反射面の調整は、多分残響時間を元に調整しているのだと思うのだが・・残響時間はホールのパラメータのほんの一部・・残響時間だけを頼りにホールの設定をするのは勘弁ね・・

建築音響であくまで調整したいと思うのなら、パイプオルガンのため無用に高くなったステージ天井のタッパを補助するため、浮雲を設置すれば幾ばくかなりと緩和されると思うのだけれど・・

ちなみに、皮肉なことに会場内の拍手の音は、海の波の音のようで気持ち良かった・・^^;;
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建築音響 / 2008/05/27 21:55
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さて、ゴールデンウィークは実家の仕事を手伝ったり、その後は契約事項の処理に追われたりですっかりご無沙汰してしまったのだけど・・

前回の記事で、ダイナミックレンジの話をちょっとした・・

巷間・・ダイナミックレンジは生音の場合130dbにも達する・・という話がまことしやかにささやかれている・・

まぁ音響学の教科書にも欠かれているし、測定すると確かにそのとおり・・

が、管理人は最近脳科学に注目している。

物理測定がそうだったとしても、我々の感覚はそう捕らえているのだろうか?

いつでも問題は我々(リスナー)がどう捉えているかの問題。
リスナーがそれほどでもないと捕らえているなら物理測定はそれほど意味がないということにもなる・・

何度も述べたことだが、結局我々の脳がそれを同意捉えたか?が大問題なのだね・・

知っている曲は次にどういう展開なのかが大体想像できてしまう・・だからいつでも我々の脳は事前準備をしてしまうのだ・・

結果・・バイオリンソロのピアニッシモの後の静寂・・からフルオケが来ても対応できてしまうのだけれど・・実際の聴感上の実感ダイナミックレンジはおそらく40db程度・・

ここに人間のすばらしさと、科学と自称する物理測定値至上主義のばかばかしさが表れてしまうように思う・・

確かに科学的態度は大事・・

が、それが物理測定至上主義・・(個々の生物的受容固体のばらつきを無視する態度を称して言わせていただく)に陥ってしまっては何をか云わんや・・だ。

真に科学的態度をとろうとするなら、現時点で説明不可能なことがたくさんあるということを認め、謙虚に学ぶ態度をいうと思うのだけれど・・すべてがわかったと称する方が多いからねぇ・・

さて、話を戻そう・・

測定として130dbn以上を測定できるにしても、我々の聴感情は40dbもあれば十分に音楽をピアニッシモからフォルテッシもまで楽しめる・・ならば・・そうと悟られないにしてもその範囲にダイナミックレンジを納められたら「音楽」として必要十分」を満たすよね・・

ここいらを本当にまっとうに考えて欲しい。

たとえダイナミックレンジ30dbの機材でも、フェーダーを全部下げたら0db。
フル天は出力機材しだいなので今回は140dbとすると、ほら・・考えようが出てくるでしょ?
これがダイナミックレンジの真実だと思う・・

じぶんがそもそも130dbもの音圧差に耐えられる?・・

前にも述べたけど・・人間の聴覚はスケーラブルに使いつつ130dbをこなすけれど、通常は40dbていどの範囲内で下限上限を決めているのだな・・

そんな風にリスナーにとっての再生音場を考え直すと自分の仕事のいろんな側面が出てくると思うぞ・・
音響総論 / 2008/05/18 23:02
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