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Author:ikataro
サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
管理人の性格上しばしば脱線するかも知れませんが・・
なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
まぁ、お互い直接会ったときに気まずくならない程度にね!

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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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あの日から10日近くなろうとしています。
おそらく幾多の命と、必死で揃えた機材が財産が押し流されたかと思うと流れる涙をとめる術を持ちえません。
まずなにより、犠牲になられた方のご冥福をお祈りし、被災された方たちの速やかな生活の復興を願ってやみません。

大きな被災のなかった私たしたちは、たまさかこうして暮らしていくことのできる僥倖を感謝し、多くの亡くなった方たちの夢を引き継ぎ、新しい社会を作ることを始めるべきなのだと思います。

さて、当地の現況を

地震発生時は議会の委員会審議中で、我々は待機中でした。
地震発生後、徐々に強くなる揺れに建物外に対比することとし、私は震度確認をiPhoneアプリで・・

結果震度7宮城県という情報を居合わせた全職員に伝達できたので、直ちに職場の確認に。この時点ではマグニチュード7.4。あれよあれよと数値が上がったのは皆様ご存知のとおり。

勤務先である小屋はほとんど無傷と言って良いと思います。客席天井のボードの一部に壁との衝突による剥奪がわずかに見られた程度です。立てかけてあったPCのキーボードはさすがに倒れてました。自宅も自室のリモコンがいっこ落下していた程度です。

同じ県内でもはるかに震源から遠いところで揺れが大きかったことを考えると、岩盤上にあるとはいえ地震的には恵まれた土地柄なのかも知れませんね。自宅店舗とも被害はありませんでした。

で、停電です。
約30時間の停電となりました。

まず反射式とだるまストーブが店頭から消えました。まだ雪が降りますので、オール電化のうちはいかばかりかと・・電力会社も罪ですね・・近年の復旧技術からするとほとんどの停電は30分以内に復旧しますからと、オール電化・・今回は分が時間でした・・
続いて懐中電灯と乾電池が消え、ラーメンとパンが消えました。
そしてガソリンが・・

停電中でも手回しポンプで給油していたスタンドもありましたし、自家発で平常通り動かしていたスタンドもあったようですが、これも停電復旧後あっという間になくなりました。

たまさかその停電中に結婚式が予定されていて、職場の部下も出席予定でしたが、結局電気もないし料理も準備できかねるというので、給水車の仕事に従事していたようです。

で、停電時の通信。
携帯はすぐに不通に・・これは回線容量がパンクしたと思われます。
が、ショートメールのたぐいはOK。パケット系のサービスは継続していたので、情報源は唯一スマートホンのネットでした。
これが夜9時半に途絶。
理由はおそらく中継局のバッテリーないしは非常用発電機の燃料切れ。
おそらくこれほど長い停電を想定していなかったものと思われます。
当地では最も長く持ったdokomoの基地局も翌昼には停波。全くの通信途絶。
固定電話も光は当然すぐにNG.
それ以外の電話も交換機の電源バックアップのあるうちは一部通じるが、中継局の混乱で通じない所多し。役所もIP電話化していたので限られた直通回線のみ。
災害対策本部の招集に携帯を使うこととなっていたがこれがNG。
翌日19時30分には停電回復したものの依然として携帯は不通。同日21時30分には携帯の電波が立つもつながらないところ多し。
これは中継局にあるルーター情報が長時間の停電で揮発してしまったことが原因と思われる。(未確認)
自宅ネットも復旧しても不通。
ルーター2台で2重マスカレードしていたのが仇か?初段のPPPoE情報が揮発。復旧に手間取りました。

停電回復と同時にテレビから震災情報が入りだし、地震以上に津波の被害に衝撃をうけることになりました。

で、今現在ガソリンは徐々に入り始めているようです。依然としてコンビニもスーパーもラーメンのたぐいは殆どありません。
まぁ、秋田の意地として米だけは供給されているようです。

岩手方面の音響仲間の消息も入り始めました。友人関係は概ね無事のようですが、胆沢の小屋はかなり破損・・宮城県民はかなり危険・・たまさか音響仲間が二人いる陸自の東北方面音楽隊がリハ中だったようで、危うく殉職となりそうなほどだったと、生々しい報告をくれました。

音響屋の宿命ですが、各種イベントは軒並み中止、その損害ははかりしれませんね。命あっての物種ではございますが・・

原発も大変ではございますが、直接復旧作業に当たっておられるスタッフの命がけの作業に敬意を評します。
比べて司令塔におられる方は自らは被爆のおそれがないにもかかわらず情けない面が多々・・それ以上に情け無いのがマスコミ各社のキャスターたちでしょうか・・あまりの不勉強さと、それを恥じることなく自らが異端審問官のように現場を無視した発言を繰り返していることです。牛乳の放射能平常時の10倍!健康被害はなし!・・って表現の順番が違うでしょ!こういうセンセーショナリズムに近い報道姿勢で本来安全な都下で買い占めが起こっておるかと思うと、避難所で呻吟難苦されている方に申し訳ないったら・・

とまれ、原発も大変ですが、避難所への物流が途切れている現時点で最も大事なのは、助かった方々への物資の供給のはず・・新幹線が止まり、東北縦貫が止まり、4号線まで止まったらそれこそ東北の大動脈が止まっていることであり、ありとあらゆる復旧作業と救難作業が滞ることとなります。
つまり、全国の、あるいは世界中の皆様の善意も届かないことになる・・ライフラインの復旧のための人員・資材・重機類すら・・故にその復旧は原発同様に最重要課題なのに何も見えてこない・・このことに現政権の指揮統制能力の欠如を思われます。

政府の機能を複数に分け、原発担当、救助担当、支援担当などに分け、それぞれから広報と官僚機構への指示を出すべきはずなんですけどね・・

今回の震災で改めて通信の途絶、情報の遮断の怖さを再確認した気がします。

以前にも述べましたが音響の最も大事な使命の一つはコミュニケーションの確立であると伝えたと思います。
それが今まさに起こっています。
生存者の心音を捉えるための高感度の測定器さえ取材ヘリの爆音で機能しないとか・・言語道断です。

都下も電力の不安に苛まれていると思いますが、今回の事件は高エネルギー消費の我々の生き方を再考しろということなのでしょうね。
ホワイトカラーの人たちはこのネット時代に何故に会社に行く必要があるのか?自宅からでも執務可能ではないか?とすれば通勤の混雑も緩和、エネルギー消費も少なくなるし、オフィスの冷暖房も減るでしょ?とか・・色いろあるように思います。
新しい社会の形を模索しなければいけない・・そのように思っております。

復興に向けて仲間もうごきだしてくれています。
智恵を出しあっていきましょう。

             犠牲になられたすべての方々に合掌
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音響総論 / 2011/03/21 00:11
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平成23年3月25日、秋田県音響技術者協会主催の技術研修会を下記のとおり開催します。



日時 平成23年3月25日(金)16時から19時
会場 秋田市ジョイナス(秋田市千秋明徳町2-52)
テーマ 「音楽の礎・リズム・そのツールとしてのドラムを再確認」

講師 秋田市キャットウォーク代表 太田 徹氏「ジャズドラマーとしての理想の音とは」
仙北市民会館 館長補佐 新田康久(不肖私です)「音声技術者の立場、演奏者の立場、双方から見た適確なドラムスチューニングとは」
他持ち込みマイクなどでの機器較べ、マイクアレンジの実験などを行います。

基本的には会員のための研修会ですが、希望の方は秋田県音響技術者協会事務局 秋田市アトリオン内佐藤和明氏までお問い合わせください。
セミナー・研究会 / 2011/03/09 12:59
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あ~・・録音時のトラブル話はしたけれど、結局なんとやって録ったかは話してなかった。

蓄音機事態は家具タイプのアーム兼スロートの部分が下に向かい、ケース内のホーン形状が折り返して正面に向かい、家具のような観音開きの扉で音量調整も可能な物・・音質も変わるけど・・

 オリジナルの高さは50センチくらいの足が付いているので、机程度の高さの天板部となる。
 床にホーンが近いと判断し、6寸箱足で嵩上げ。

 これに、210に付けたGベロ、EarthWorksのM30、38B、AT871R(バウンダリー)を準備し、評価の良い物からステレオの各チャンネルに録音することとした。モノだし・・

 で、バウンダリー以外はホーン開口部から3m程度。バウンダリーは2m程度の位置にセット。

 会場は30畳程度の他孔壁の練習室。

 蓄音機とマイクの間の床には反射を嫌って茣蓙を重ね敷。

 なんでホールじゃないのってば、邦楽だし・・まさかオケみたいにホールトーンとはいかんでしょ

 30年近く前に古民謡を録音した時も結果が良かったし・・(こちらは生演奏)

 民族芸術研究所の方々と視聴を繰り返し、M30とバウンダリーで記録することに。

 邦楽器は不思議と国産マイクがそれらしくなるという点、リボンはトランジェントのきつい部分イナしてくれる点を考慮しても、所詮SP盤・・それほどの帯域もトランジェントもなかった・・
 んで、歌と三味の明瞭度を買ってこの選択に。

 蓄音機自体のトラブルを解決し、盤面のコンディションを整備し、最後はDATに納めた。
 DAWもあったけど、HDDのノイズが気になって取りやめ。

 ミキサーは往年のアメリカから輸入した200B.
 その出力をBehringerのSRC2496をADコンバータとしてTASCAMのDA302で記録。このADコンバータ・・バカに出来ない良い音がする。デジタル分配器としても、クロックジェネとしても使用可能。

 これからPCに取り込んで編集し、ノイズ取りを行ってレベル合わせ、尺あわせを行って最終的な納品物に。

 まだまだ仕事は続く・・
Recording / 2011/03/03 19:53
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波乱万丈のSP盤録音でした。

まず・・お借りした蓄音機、まともに回らない・・前にお借りしたときは普通だったので、この時点で予定外。

ゼンマイが切れるほど巻いても、ある程度リリースしても駄目・・ガバナーをどう調整しても駄目・・

で、アーム自体の角度がある程度付いても再生可能なことを利用して、古いプレイヤーのターンテーブルを利用。(78回転が可能。これをケースから外して当該蓄音機に斜めにセット・・ダイヤフラムのケースが触れないようにセットし、何とか録音を開始。

最初に出たトラブル。
え?サウンドオンサウンド?輪唱?テープゴースト?のような音が・・
皆で首をかしげる・・まさか昔デジタルディレイはなかろうて・・
ターンテーブルの角度によってアームの針圧が不足したか?

で、とうとう何枚かしてトルク不足により正常に回らない現象が・・

元の蓄音機に戻したりあれこれやっても駄目・・

とにかく音がでるとすぐ止りそうになる・・

で、もしやと試したのが、アルコール洗浄ならぬ、グリースアップ。

どうもレコード盤面が磨耗して摩擦係数が増大しているのではないか・・ということで、スプレーグリスでコーティングとクリーニング。
見かけは新品っぽく光る。オリジナルは白ボケっぽかった。

で、試した見たらがぜん調子よい。
各楽器の分離も向上。ノイズも減った!
で、各盤面をコーティングして再録音。

で、無事終了。

いや~SP盤の収音でこんなまねをした人はいないんじゃないかなぁ・・

でも、音質は間違いなく向上、S/Nも向上。明瞭度も向上。
長期保存性がどうかはちょっと心配。

ということで、ちょっとした裏技・・って、だれもSP盤なんか使わんか・・
Recording / 2011/03/02 17:13
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ドラムに限ったことではないけれど、フェーダーを上げたとき、メーターばかり触れて聞こえにくいというプレーヤーは結構いらっしゃる。
つまり、放射エネルギー総量は大きいにもかかわらず有効な楽音になっていない・・というやつだ。

プロのミュージシャンであっても、歌でも結構いる。

まぁ、通常は技量が上がらないとなんとも出来ないことが多いので、ほとんど音響屋が口出しできるところではないけれど、ドラムに関してはあまりにチューニングが悪くて音ヌケが悪いという現場に遭遇する。

もちろん、ミュージシャンが嫌がる場合は手出しはできないが、彼ら自身も悩んでいるときは、こんな風にチューニングすると自分の音イメージに近づけやすくて、かつ音響的トラブルも少ないですよと当方でチューニングする場合もないわけではない・・

もちろん、私自身がドラム叩きの端くれだからできる話なのだけど・・・

基本は、各ペグがきっちり揃っていること。これが出来ていないと基音が痩せる。よって何をやっても薄い音になる。これもコツがあるのだな・・
次にジャズ系の演奏者に帰ってくるタイプの、まぁ弾ける音か、あるいはロックポップス系の客席側に抜けていくタイプの音か・・で、打面と裏側のバランスを変えれば良い。このバランスが一番好みの分かれるところ。
これで余分な倍音を消すのか、倍音で綺麗に埋めるのかが分かれる。
どっちにしても基音部分がしっかりしていないと有効な楽音となりにくい。

あと、他の楽器が鳴ったときに共鳴しにくいところに基音チューニングを持ってこないと、本番中雑音だらけ・・

で、チューニングがいくらきっちり出来ていてもエネルギー伝達を無視した演奏をしてはだめなんだが・・
チューニング / 2011/03/01 00:52
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