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サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
管理人の性格上しばしば脱線するかも知れませんが・・
なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
まぁ、お互い直接会ったときに気まずくならない程度にね!

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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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我が小屋に導入しているAmekの卓・・早14年を経過して今だ健在である。
Amek自身はサンクラなどと同じ資本系列に組み入れられ、既に卓は作っていないのだが、部品供給やメンテに支障はきたしていない・・国産の卓では既に部品供給も止り、メンテに支障をきたし始めている頃だと思う・・

一般に日本の音響メーカーは大メーカーが多く、系列に半導体メーカーを抱えていることが多い。
よって音質と機能を充実させようと専用ICを開発し、確かに卓越した性能を確保できることも無いとは言わない。
が、長いスパンで機材を使おうと思ったとき、これが落とし穴になることがある。

そう・・その製品の商品ライフサイクルが終わった後の部品供給である。

特にデジタル系の機材はこれが顕著で、わずか数年で部品供給が出来なくなることが多い。

このことは、今や財政破綻の危機に面し機材の入れ替えもままならない自治体にとって、致命的な問題を内包している。

だってねぇ・・メーカーさんこれ壊れたんで直してください!と送っても、部品が無いので直りませんとそのまま帰ってくるのよ・・

翻って海外のメーカーの場合、あまり大メーカーはなくて、当然、一般に流通している部品で設計されている。
もちろん、我がAmekのRecallも同じ。使用しているICも5532やTL072など、もう30年以上作られ続けいている定番IC。音響機材の設計や自作にちょっとでも関わった人ならそらんじているほどのもの。

これはもちろん、専用ICを発注するほどの資力がないことの現れでもあるが、これら一般の部品であっても回路設計技術を駆使して良い音がでている点・・そして部品供給の枯渇を心配しなくて良い点を考えたとき、存外大きなメリットとなるのではないかと思う。

ここらに、国産品と海外のメーカーとの間に大きな設計思想の違いを感じてしまう。

昔、4WSやらハイキャスやらハイテクと呼ばれた自動車技術が花盛りだった頃、結局南極ローテクと言われたベンツと結果として同じくらいの巡航速度だったことを思いだして欲しい・・
ハイテクハイテクと騒ぐのも良いが、ローテクでもしっかりと磨き上げることは大事だと思うのだけれど・・

さて、一般に海外製品(まぁ特にヨーロッパ製品と言っていいか)は完成したときの完成度以上に、使い込んだ後の熟成を大事にしているように思う。
翻って国産の工業製品は完成出荷したときが最も完璧で、後はきっちり使用年数に応じてへたってくる・・と言う印象がぬぐえない・・

イタリアと言うのはいい加減な製品を作る印象のある一方、ものすごい製品もしばし送り出してしてくる不思議な感性の国であるが、ドカティやビモータのような超弩級の芸術品と言っていいようなバイクをも作っている。
このドカティ・・新品をばらすと実に多くのシムですき間を調整していたものだ・・(今はさすがにもう少し完成度は高いと思うが・・)
これは、わが社の製品は貴方の手に渡った後、乗り込まれ、走り込まれるに従いシムを調整して貴方の走り癖に馴染んで行くことを前提にしている。
そして、貴方の走り癖に完全にチューニングされたときが、わが社の走り味になるのだ・・と、言っていたことを思い出す。
つまり、工場から出た段階では未完成なのだと言う思想ね・・
オーナーの手で作り込まれてこそ初めて完成に至ると言うその考え方は、実に趣味の乗り物を理解していると思うのだな・・管理人は・・

同じように、音響機材も納品されたときはまだまだ未完成で、使い込まれその現場の空気に馴染んで初めて完成すると考えている節がどうも向こうのものにはある・・
我が小屋の卓も2年ほどは細かなトラブルがいくつか発生したけれど、それを過ぎてからはきわめて安定していて、殆どノートラブルと言って良い状態が10年以上続いている・・

きわめて低空飛行を続ける地方自治体の中にあって機器更新の予算も殆ど確保できない中・・実に良い選択をしたものだと、過去の自分を褒めてやりたいくらいのものだ・・

ということで、デジタル卓には今だ信頼を置いてない管理人である。
資金があって短期間での更新も辞さないと言う所なら確かに良い選択と言えるかもしれないが、その基盤技術の進展の早さ、それに伴う部品の更新の早さ=商品のライフサイクルの短さ・・これは多大なるメリットでルと同時にデメリットにもなり得る・・と言うのが、今回のお題でも有り、しばし立ち止まって考えを巡らせていただきたい部分でもあるな・・

お!確かに各インプット全てにディレイが入っている点には、管理人は非常に魅力を感じる。非常に精密なディレイ技術を駆使したレコーディングなどが行えるからねぇ・・これは確かにメリット。
でも、インプットディレイがないと個人的には魅力は半減・・

とまれ、機材選定の際には部品供給の安定度も考慮してみてね・・そして、その違いを生じる製造業のメンタリティ・・文化の違いも考えてみてね・・というのがお題の趣旨です・・

そうそう、Amekの卓・・パーツキット込みで納品していただいたので、全補修パーツが一通り揃っている・・それ故、緊急の際でも自力で何とか補修できるのだな・・これはサービス拠点から遠い位置にある地方館にはありがたい点である。電話でサービスエンジニアと話しながらでも直せるし・・今ならネットで技術資料やアドバイスの提供も受けられるしね・・
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音響総論 / 2008/10/22 11:37
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