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サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
管理人の性格上しばしば脱線するかも知れませんが・・
なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
まぁ、お互い直接会ったときに気まずくならない程度にね!

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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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本来はあってはならないことでも、プロの現場でもしばしば逆相という状態が発生するものだ。
有名な話ではJBLのちょっと前までの機材はコーン紙の動きが他メーカーと逆・・と言うものがある。
これには最初期のマグネットの着磁をミスってしまいそのまま出荷してしまったので、意地でそのまま続けたと言う都市伝説である。
まぁ赤い端子だから正相とは限らない・・と言うあたりが悩ましいところ。

さて、現場である。
例えば2対向で使っているときに、一台だけ逆・・これはケーブルの結線ミス、ケーブルコネクターの結線ミス、などで起こりうる。アンプは測定後の出荷なのでおよそ大丈夫とは思うが・・入力ケーブルでの逆相事件も結構ある。

少々やっかいなのが、ボックス内の逆相と言う奴。これはスピーカーボックス内でコネクターへの接続をミスっている状態。音を聞かなければ分からないと言う点にやっかいな部分が。アッセンブリがいまだ人為的な要素を含んでいるので起こる現象。
さらにやっかいな事例。
ユニット間での逆相。ウーハーだけとか、ツイーターだけが逆相というもの。
これもアッセンブリが人力に頼っているために生じる。
設備音響ではボックスの塗装時(よく結婚式場用に白く塗ったりするよね・・)の再組み付けの段階で起こる・・これが見つけにくい。
また、出荷状態のボックスでもあった・・

これ、気がつきにくいことおびただしい。特に出荷状態のものってみんな結構信用しているしね・・
で、あるライブイベントでのこと、あくまで私はリスナーとしてその場にいたんだけど、どうもじゅるじゅるした印象の音だなと思って、チェックして歩いたら2対向のうちの一発のツイーターが逆・・
「すいません、余計なことかも知れませんが、上手外振りのツイーターが逆相っぽいんですが」と、教えてあげたさ・・
そしたらそのオペレータさん、電池を持って行ってそのボックスに繋ぎ、コーン紙の動きを見て「大丈夫です!」・・後は何も言えませんでした・・はい・・

まぁフェイズチェッカーを常時持ち歩いているなんて奴は少ないのかも知れないけどね・・安くないし・・
でも、耳で気がつけよな!と思いません?

もう一つの事例。

これまたある野外イベント。
球場でのものでその球場を何となくぐるりと回って歩いていたら、円周の6割くらいのところで、音が一気に変化した・・あれ?っとおもってうろついて調べてみたらやはり4対向中片側2発(アンプでパラっていたらしい)が逆・・
で、オペレータさんにそれとなく話したんだけど・・音をチェックして回っても気にならなかったらしい・・駄目か・・とこれまたあきらめ・・しかし気色悪いのよね・・

逆相状態は音のエネルギーが無駄に消費されるし音が前に出てこない原因にもなる。普段のメンテナンスとチェックが大事だよね・・現場じゃなかなか直しにくいから・・
まぁシステム組みのカンパニーが違うときはいろいろ揉めるんだけど・・

位相反転はこのほかにもマイクでも起こるし、セッティングでも起こる。実にやっかいなんだけどね・・

そうそう、番外編としてCDプレーヤーでも逆相が起こるって知ってる?
LRで位相が違うなんて恐ろしい機材はさすがに無いにしても、LRとも逆になっている機種は結構多い。まぁ、メーカーにしてみればLRで揃っていれば何が悪い!と言う気持ちなんでしょうけど、バスドラなどのトップピークが違う・・正圧でこそ押し出す力になるのに、負圧がピークになったら結構これ、低音のしっかり出るシステムだと分かっちゃうのよね・・ちょっとだけ情けないイメージ?
フェイズスイッチのある卓でチェックするとすぐ分かるよ・・

さて、斯様にいろいろな問題が位相絡みであるということなんで、PA用の卓にはフェイズスイッチは必須だと思うのだけど、安価な卓には装備されていないこともしばしば。ギャラもない頼まれ仕事でよく遭遇するよね・・^^;;
逆相コネクターを10本くらい持ち歩いていると、こういう場合にあわてなくて済む。それと安価とは言えないまでもフェイズチェッカーも持っていると助かることしばしば・・

くれぐれも逆相状態を放置したままEQでなんとかしようなどとしないことね。まっしぐらにド壺にはまるよん。
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セッティング / 2007/01/20 11:08
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コメント

完成品でも結構問題はある

旧アメリカ(スタジオ)規格とヨーロッパ(放送と小屋)規格の混在もあるが、キャノンレベルでの逆相も結構生じる。まぁ、一台の機材で入出力は大概つじつまが合うようにはなっている・・がインサーションなど分岐する入出力では結構複雑。
入力アンプで反転。出力アンプでまた反転。だから内部プロセッシングは大丈夫・・と設計していても、途中からインサーションされる部分に気を使ってないと、反転したままと言うことがしばしばある。デジタルI/Oもやっかいだよね・・デジタルの中ではつじつまが合っていてもアナログ部分でひっくり返ってたり・・

PAでよくあるトラブルは、最初にマイクでテストしておっけ!
で、途中でコンプ噛ますかなぁ・・という様な話が巻き起こって入れてみた・・そしたらここで反転した・・と言うようなパターン。・・事前によく練っていても結局現場で変更要求が起こると言う奴ね。
こういうときにしっかりと機材の癖やなんかを把握していれば対処できるけど、他人機材の現場ではつらい部分。気がつけば「なんだ!・・」なんだけどね?

位相の話のおまけ

さて、位相位相と騒いでみたけど、位相って結局何?
例えば、位相が進む・・ってなにさ?
進角コンデンサーってのもあるよね?

んで、ある周波数で正相でも、別の周波数では逆相・・なんてことも・・

いずれにしても音も含めた波というのは時間の関数なので、時間軸を調整する必要がどうしても出てくる。

アナログ卓で、オーバーヘッドに対してキックが逆相で入ってくる・・なんてのはどう対処するかというと、当然フェイズスイッチで位相を反転してゲインが稼げる方にする・・というのは定石ではある。

が、別スレッドでも話したようにこれは実はタイムアライメントが取れていれば問題のない話。だったらディレイマシンで合わせ込んだ方があらゆる帯域についての位相ずれは生じにくい。
これは原理的に理解してもらえると思う。

が・・ことはそれほど単純に行かないのよね・・
複数の音源と複数の収音マイクが複雑にマトリクスのように絡み合っているのが現場。こちらを立てればあちらが立たず・・みたいなことは割に頻繁に発生する・・
悩ましい話だなぁ・・

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