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サウンドアンドステージブログへようこそ
一級舞台機構調整技能士(音響機構調整)の管理人(新田康久)が舞台音響技術やその周辺の話題を取り上げます。
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なお、つっこみ、茶々大歓迎ですよ・・
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舞台音響・PA・SRとライブでの周辺技術

一級舞台機構調整技能士でもある管理人が、舞台音響(PA,SR,Recording)などに関わる話題と技法に迫ってみたりする。

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さて、体育館と聞くと音響家もミュージシャンもあのひどい残響とかんかん響き渡る音響を思い浮かべ、憂鬱になるのではないかとおもう。
が、考え方をちょっと変えるとあれはあれで結構ましなのよ・・

難しいのはアーチ型の屋根でステージに対し蒲鉾が横になった奴。
これはどうセッティングしても変なところがつきまとう。結構大変な思いをしました。

で、一般的なプロセニアム開口に対し扇形に開いた客席構造を持つホールに比べても、通常の四角に作った体育館はそんなに悪くない・・

以前にもちょっと書いたような気がするが、通常の内装処理では音響的には鏡のようなもの。
吸音処理があるにしてもまぁちょっとスケルトンっぽい鏡かな・・と言うくらいのもので、と言うことは面の数だけ音像が出来かねない。(写像としてね)
まぁこれはホールの隔壁面が全部鏡だったならと仮定して想像して欲しい。
天井に複雑な乱反射構造を持っているホールの場合、恐ろしいほどの音像イメージができあがることが理解できるだろうか・・

これを如何に回避し、悪影響を少なくするか・・というのは実は結構大変で、生演奏ならまず生音の数倍の反射音でひどいことになるし、スピーカーを使うとこれまた時間的な整合が取れないので更に問題を複雑にする。

翻って体育館
真四角の作りだと仮定すると正六面体では最大六個。屋根が切り妻だと七面・・これだけしか反射面がない。
だから定指向性スピーカーをリギングアレンジして対抗壁と左右の壁を避けてセッティングすればほとんどいやな残響や反射から解放された拡声が可能だ・・
生楽器の場合、原則的に全方向に音が出るのでこういうアプローチは不可能。
だから大音量の生楽器があっても音楽的明瞭度は改善しない・・よって指向性制御の甘いハイファイスピーカーがいくら強力でもPAシーンでは使い物にならないと言われるゆえんである。

さて、ウィーンの楽友館ホール、つとに音響的に優れていると定評がある。
形式はもろにシューボックス。六面体・・
これをまねて近年小ホール等でパイプオルガンを入れちゃった・・くらいにしてシューボックスタイプのホールが建設されているが、概して音が良くないと言われる。残響は多いは、耳にきついは・・と・・だからあきらめて講演会で使って更に評判を落とす・・ドラム入りのバンドでは鬼のよう・・

ここらへん、建築音響の設計者の頭を悩ます部分なのだが・・敵
が良くない・・オーストリア帝国の強大な財力、武力をバックに世界中から飾り職人を集め、壁や手すり天井すべてにバロックだかロココだかの飾り彫刻を施されているホールと、コスト削減の号令一下!プレーンな壁面材料で作られた近年のシューボックス形式のホールが同じ音になるわけがない・・

言ってみれば敵は音的には光に例えるとベネチアンガラスのホール。こちらはペカペカの鏡のホール・・
拡散の美学が違うんだろうなぁ・・
寸法だけ測ってきて更に壁面材料の物性を調べてそれで事タレリ・・と思ったところに大きな敗因が・・

日本の多くのホールで響きが良くない・・汚いと言われる一番の原因は、プレーンな壁面で面数が多いこと・・これにつきるように思う。

事実、うちの小屋で拍子木を叩いて録音したさ・・

波形を見ていて気がついたのだが、メインのピークの前に小さな波形がある・・これが実は生音だったのだ・・
それ以外は強大な一時反射であったとさ・・
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建築音響 / 2007/02/06 20:04
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